高須番長の書道ブログ

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メキシコ湾流の賜物 北緯56度31分 英タイリー島の信じられない温暖な1月

2014-03-25 23:10:03 | 気候、海流の話
2014年3月25日 日頃 海流の研究をしていると信じられない事実に気が付く。イギリスはスコットランド 大西洋に浮かぶ タイリー島。ウインドサーフィンのメッカとして知られるが、一般的に知名度は低いだろう。北緯56度といってもピンと来ない人も多いと思うが、下の図にある通り、イギリスという国はもともと日本列島最北端がかすりもしないほど北の国なのである。
その中のタイリー島なる離島が、今回の主人公であるが、イギリスの中でも ハイランドとよばれる スコットランドの大西洋沖に浮かぶ小島が、一体どうしたというのか?
北緯56度がいかに北に位置するか見てほしい。極東でいえば バイカル湖の北部、カムチャッカ半島の中部、アリューシャン列島あたりが該当する。北アメリカでいえば アラスカ半島、ハドソン湾が該当する。ヨーロッパで言えば デンマークのコペンハーゲンロシアのモスクワあたりがやや南に位置する程度か。
さて前置きが長くなったが、下に 1月27日の イギリス各地の最高気温、最低気温のデータがある。恐ろしく高緯度にしては、イギリスの冬は比較的温暖である。ロンドンの最高気温8度 最低気温0度 は東京と変わらない。マンチェスターの最高気温7度 最低気温1度も同様である。その中で、タイリー島の 最高気温、最低気温、の高さは一体どう説明すれば良いのだろうか?ロンドンより600キロ、マンチェスターより400キロも北に位置する島である。イギリスという国は北に行くほど暖かいのか?(;一_一)そんなことが世の中あるのか?そんな疑問が湧いてくる。1月27日にして 最高気温12度 最低気温は7度しか下がらない。日本でいえば 北緯31度の鹿児島と変わらない気候はまさに 強力メキシコ湾流の 賜物としか考えられない。
北緯56度にして 西岸海洋性気候が存在する現実に驚異を感ぜずにはいられない。こと気候に関しては 大陸の西岸と東岸での較差は大きい。高緯度になるほど 較差が広がる傾向がある。かたや 西岸海洋性気候、かたや 冷帯気候である。なんという不平等であろうか?タイリー島の若者がウインドサーフィンを楽しむ一方でバイカル湖畔に立つ漁師に、陽光の祝福が訪れることはない。少なくとも5月までは・・・・・・・・