昨夜9月14日は、仙石庭園で、観月会が開かれました。十五夜は9月13日だったけど、本当の満月は14日、この日澄んだ夜空に欠けることのない満月が輝きました。ミミズクの鳴く東の森から出た月が、仙石庭園の築山「仙石富士」の上をゆっくりと移動して天心に向かいました。
私はボランテアガイドのスタッフの一員なので、昼間から現地に詰めて観月会運営のお手伝いをしました。秋はまだ始まったばかりで、残暑が厳しい日和でしたが、庭園向かい側の小山のキワには、ツリガネニンジンやヤマハギが可憐に咲き、コナラ、ガマズミ、ツルウメモドキの果実が実りかけていました。
ツリガネニンジン
ヤマハギ
コナラ
ガマズミ
ツルウメモドキ
観月会には、300人を超す風流を愛する人々が集まり、和楽器演奏と月の出を今か今かと待ちました。
また、園内の別の場所、ワニ池周辺の広場では、茶会が催されました。
苑主の山名先生の挨拶で始まった演奏会ですが、開演のときはまだ明るい日差しが残っていていました。
でも、第一奏者の琴の音が響き、
第二奏者の琵琶演奏が始まった頃には、ミミズクが鳴く東の森森から金色のお盆のような月が昇りました。
第三奏者の演奏と、また、真打の人間国宝奥村旭翆さん演奏の頃には、息を飲むように美しい名月が、演者の背後に輝きました。
また、和楽器の演奏に加え、秋の野の虫の音がオーケストラのように共演しました。
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