ウバイド人たちは元々はシベリアに住んでいてたが、そこで農耕をしており、シベリアキャベツも作っていた。
そのシベリアキャベツの化石がなぜか日本でも発見されている。
この時期、日本は縄文時代。
中川代遺跡(なかしろだいいせき)では、大陸と交易をしていたという証拠である中国製の石斧(せきふ)も見つかっている。
縄文時代、日本中で黒曜石を交易していたことが分かっているが、ウバイド人たちもシベリアから南下してアナトリア文明を築いた際に、チグリス・ユーフラテス川を活用して、黒曜石の交易をメソポタミアの平野部地域の人々と行っていたことが分かっている。
日本人もウバイド人も、黒曜石とシベリアキャベツを扱っていた。
もちろん、ウバイド人と日本人が直接やりとりをしていたわけではなく、そこには仲介する海洋民族がいたのではないかと推測できる。
北極海航路を通っていた海洋民族ラピュタ人と交流があり、ラピュタ人を通じてウバイド人と古代日本人は繋がっていたと考えられるが、それを確定できる証拠は今のところない。
証拠は今のところないのだが、ウバイド族の末裔だと自称する落合莞爾さんという人物がいる。
落合さんによると、
ウバイド人たちは、ビュルム氷期を高山地帯で過ごし、ビュルム氷期が終わった紀元前8000年ころからしばらく時を経て、メソポタミア地域に登場した。
ビュルム氷期中でも、ウバイド人たちは、比較的温暖であった太平洋沿岸の地域にも存在していて、縄文人もその一つだと考えられている。
ウバイド人たちは、メソポタミアに登場した時から、農耕・漁労・牧畜の三つに社会的分業を行っていた。
生産物の取引では、物々交換は手間がかかるため行われておらず、「黄金」を介してやりとりされていた。
ウバイド人たちは、世界各地の河川などに散在している自然金の収集を図っていた。
ウバイド人は、高度な社会システムを運営する知識を持っており、金の価値を理解する民族だった。
ウバイド人は、各地に移住し高度な灌漑技術で河川を灌漑する際に、密かに金を収集していた。
こうして、灌漑によって飛躍的に食糧生産規模を高めたエリアは発展していった。
紀元前6500年~3800年ころまではウバイド人、以降はシュメール人がメソポタミアエリアの文明を引き継いだ。
金が取りつくされたメソポタミアはシュメール人に任せておいて、ウバイド人たちは東西への移住を推進していった。
東へ移動を開始したウバイド人たちは、やがて日本へと到達する。
日本にやってきていたシュメール人たちとバトンタッチするかのような動きを見せる。
大陸で活動をするウバイド人たちで、黄金を管理したり移動を担う氏族が「呂氏」(りょし)となった。
歴史上では太公望、呂尚(りょうしょう)、呂不偉(りょふい)呂公(りょこう)などとして登場する。
ウバイド人たちは、お金で王様をまつり上げて統治させ、自分たちは金を採取し、文明が発達したらまた違う土地へと移動していた。
日本では、この呂氏では「秦氏」(はたし)を名乗った。
聖徳太子が立て続けに重要な施策を提案しているが、その背後には、秦河勝が聖徳太子のブレーンとして活動していたからとされている。
今の日本があるのは、実は秦氏の影響がとても強い。
秦氏が高度な知識と技術をもって大量に日本に移住してきた際、なぜ秦氏は日本を占領しなかったのか?という疑問がしばしば提起されるが、秦氏がウバイド人たちだったとすると、なぜ征服しなかったのかその理由が分かる。
ウバイド人たちは、世界へ拡散する中で、スキタイ人の上層部として所属していたり「ケルト人」「フェニキア人」と呼称されたりもしていた。
落合さんの証言に学術的な証拠はない。
しかし、ウバイド人の特徴は、金を採集していたり、ケルト人やフェニキア人に影響を与えていたという大きな歴史の流れで見れば、海洋民族ラピュタ人とよく似ている。
海洋民族ラピュタが世界各地に高度な巨石文明を広めた。
古代ヨーロッパに住んでいた古ケルト族がその叡智を授かった。
そして、その古ケルトの文化が、世界各地でおこった製鉄の技術や造船・公開技術のきっかけとなり、大陸ケルトやフェニキア人にも大きな影響を与えていった。
ウバイド人も、シベリアから南下してきてシュメール文明の基礎を作ったり、その他地域にも影響を与え、歴史を動かし、ケルトやフェニキアにも影響を与えている。
そんなウバイド人とシュメール人が交わり、シュメール文明が開花する。
あらためて、高度な知識・技術を持っていたシュメール人たちは一体何者だったのか。
シュメール人たちは、大河の河口から川筋に点在する都市国家に船で移動していた。
シュメール語の7割が漁労の言葉であった。
このことから、シュメール人たちは海洋民族が元にあったのではないかという説が存在する。
高度な文明を備えた海洋民族といえば、「ラピュタ人」ということになる。
シュメール人とラピュタ人と日本人、この関係性について深堀りしていく。