ゼカリア・シッチンの考えるシュメール人説とは?
全て石板に書かれてる内容ではなく、シッチンさんの見解が含まれていることに注意が必要な内容です。
天空には神アヌがいて、大地にも神キがいて、その間にエンリルが生まれた。
ということは、アヌンナキたちは宇宙からやって来た、とシッチンさんは解釈する。
アヌンナキは宇宙のどこからやってきたのか。
惑星ニビルからやってきた。
NASAで太陽系の中に第9の惑星が確認されていて、それがニビルだという。
ニビルでは王アヌが統治し、高度な技術が発達し、アヌンナキたちは平和に暮らしていた。
ところが、技術の進歩による環境破壊のせいか、大気圏にひびが入り放射線が入るようになってしまった。
そのような現状をめぐり、現王アヌと、前の王アラルとの間で派閥争いが起きた。
調査研究の結果、大気圏から入り込む放射線を防ぐには、金を原子レベルまで細かくし、それを大気にばらまくしか方法がないことが分かる。
ところが惑星ニビルで採れる金は少なく、十分に放射線を防御することができなかった。
そこで、アヌンナキたちは他の惑星へ金を探しにいく旅に出る。
王と前王との派閥抗争は激化していて、前王アラルは身の危険を感じるまでになっていたので、惑星ニビルを逃げることにし、地球に降り立った。
アラルの着ていた宇宙服は、鳥の頭、魚のようなスーツ、として石板に描かれている。
アラルたちは地球で大量の金を見つけた。
これでニビルを救い、再びニビルの王に戻れるとアラルは確信した。
それを知ったアヌの息子エンキは、地球へ行くことを志願した。
実は、エンキの奥さんのお父さんがアラル。
「僕が地球へ行って、アラル父さんを地球の王で満足していただくよう説得してきます」と地球へ向かい、アフリカに降り立った。
アラルもエンキのことは信頼していたので、エンキの地球来訪を歓迎した。
エンキが地球に来てみて最初にびっくりしたこと。
それは時間の進み方がとても速かったということであった。
1日目に地球到着、
2日目に水飲み場を探した。
3日目に食糧を見つけた。
4日目に住む場所を確保した。
5日目に生物の調査をした。
6日目に危険な生物がいることが分かったので、フェンスを作った。
7日目に休んだ。
早く金を採掘しないとニビルがヤバい。
エンキがアラルに取り込まれてしまうのではないかといった不安もあり、エンキの弟エンリルも地球の様子を見にきた。
「俺は地球の司令官ね、お前はアフリカの代表ね」
エンリルは発掘調査をさらに進めた。
上の海と下の海も調べた。
金は海で採れると予想していたが、岩石の中に多くあることが分かり、想像してたよりも労働力が必要であることが分かった。
自分たちだけでは人数が足りないので、ニビルに人員を要求した。
岩石を運ぶ人、金を分離する人、採れた金をニビルへ運ぶ人、人員を管理する人、などなど、管理しなければならないことがたくさんあり大変だったので、エンリルはいっそ父アヌに来てもらい現場監督を依頼することにした。
アヌは要請に応じ地球に降り立つが、特にその降り立った場所は「エディン」と呼ばれるようになった。
エディンとは、直立した人々の地、という意味である。
これが、旧約聖書ではエデン、楽園、と呼ばれるようになる。
最初に地球に来ていたアラルはアヌたちが来たことをおもしろくなく感じていた。
アラルは、アヌに決闘を申し込んだ。
しかし、アラルは以前にもアヌに決闘を申し込み負けて王の座をアヌに奪われていた。
今回もアラルはアヌに負けた。
アラルはプライドをボロボロにされ、アヌの両足をつかみ、アヌのペニスをかみちぎった。
アヌは病室へ運ばれた。
ちなみに、エジプト神話では、セトがオシリスをバラバラにして殺し、バラバラ死体はナイル川に捨てられる。
ナイル川に流されたバラバラ死体の股間の部分だけオクシリンコス(オシリスの名が入っている)という魚に食べられる、というお話がある。
股間を魚に食われたオシリスはアヌにあたる。
かみついた魚はアラルにあたる。
アラルは、魚のような宇宙服を着ていた。
乱暴者のセト神はアラルだったのではないかと言われている。
アヌを病院送りにしたアラルは、火星へ流された。
島流しならぬ星流しの刑。
アラルは火星で死を迎えるが、アラルとともにいた人たちは、顔に似せた岩やピラミッドを火星に作った。
股間の治療が落ち着いたアヌは、地球の統治をエンリルとエンキに託し、ニビルへと帰っていった…
ニビルから地球への応援は600人くらい。
彼らは「天から来たもの」という意味でアヌンナキと呼ばれた。
火星も中継基地として使われ、ニビルから300人くらい入植していた。
彼らは「観察するもの」という意味でイギギと呼ばれた。
地球のニビル人たちは労働をがんばって行ったが、地球の自転はニビルに比べてとても速かったため肉体的にとても過酷であった。
ストレスが極度にたまったアヌンナキたちは、エンリルに対して暴動を起こした。
エンリルは、エンキが裏で操作しているのではないかと疑った。
エンリルは見せしめに反乱者を全員死刑にした。
エンキは言った。
「反乱の原因は重労働。
労働環境を変えないとまた反乱は起きる。
代わりとなる労働力を作るのはどうか」
エンリルは納得した。
エンキと優秀な科学者ニンギシュジッダは協力して、地球上の生物に知能をつけて労働力にしようと「ルル・アメル・プロジェクト」という計画を立てた。
ニンギシュジッダはピラミッド建設にも関わった存在であり、エジプト神話におけるトト神と言われている。
スフィンクスもそうであるが、エジプト神話では半身半獣がたくさん出てくるが、それはこの計画が原因となっている。
地球の生物に自分たちのDNAを掛け合わせる実験を繰り返すのだが、なかなかうまくいかず地球の長さで何万年とかかってしまった。
猿人とアヌンナキの遺伝子を掛け合わせ、ようやくホモサピエンスというシュメール人を作り出すことに成功した。
シュメール人たちは自分たちのことを「我々は神々の労働力」と呼んだ。
エンリルは人間に生殖能力を与えるのはよくないとした。
労働力はそのまま戦力になりうるので、反乱を起こされることを恐れたから。
しかし、一人ひとり人工授精で作り出すことは手間だったので、エンキは生殖ができるように遺伝子を操作した。
エンリルはそれを見つけ大激怒した。
アヌンナキが降り立ったのが45万年前。
人類が誕生するまでに20万年以上たっていた。
そこから各地へ人類が分散していった。
アヌンナキたちは体が10メートルと大きく、肌は青かった。
アヌンナキの1日は、地球人にとっての3600年に相当し、地球時間で36万年生きた。
アヌンナキの時間感覚からして人間の増え方は異常であった。
その異常な増え方をエンリルは恐れたのであった。
20万年前氷河期があり、人類の数がへりエンリルは安心するが、10万年くらい前になると暖かくなってまた人類が増え始める。
その間、アヌンナキと人間の間でも結婚するものが出てきた。
生まれてくる人間も巨人であったが、旧約聖書では彼らのことをネフェリムと呼んでいる。
半分人であるが半分神様でもあり頭は良かった。
そして増え方が早いので、やはりエンリルはネフェリムの存在に不安を感じていた。
ニビルが地球に最も近づくときには大洪水が起きていた。
エンリルはこのタイミングを利用して、人類を洪水で滅ぼそうという計画を水面下で進めていた。
エンキはこのことに気づき、なんとか計画を止めようとするが、エンリルは計画を止めなかった。
エンキは人間に潜水艦の作り方を教えた。
人間は潜水艦を作り、いろんな動物のDNAを保存した。
そして、1万2千年前に大洪水は起きた。
ニビルは金によるコーティングが成功し、滅びることは免れていたが、またいつ大気に亀裂が入るか分からなかったので、そのときに備えて労働力である人類は生かしておく価値があると、エンキはエンリルを説得した。
こうしてシュメール文明は栄えていくこととなった。