硫黄は青く燃えるそうです。
実際にソドムとゴモラは存在したのか?
諸説あるが、死海の南あたりにあったのではないかと言われている。
おそらく昔は、死海の南側は湖の底ではなく平地だった。
アブラハムとロトが分かれるときにロトはなぜわざわざ治安の悪いソドムとゴモラへ向かったのか?
ロトは、「山へ移り住みなさい」という神の使いの提案を断り、町へ逃げ延びた。
ロトは山暮らしは嫌いで、「低地の町々に住んだ」と書かれている。
死海からティムラ渓谷のルートでは、300個ほど町が並んでいたという。
ロトは都会が好きだったのでソドムとゴモラに住んだ。
(私もロト派です。でも都会に住んでいると色々な誘惑に負けてしまうので、田舎に住んでいます。また、都会にすみたいなぁ…)
死海からティムラ渓谷は、低地のエリアであった。
今では死海の底であり、調査が難しい。
しかし、ソドムとゴモラの名前は記録として残っている。
現在のトルコにはガズィアンテプという都市があるが、そこにはかつてエブラという王国があった。
エブラは紀元前2000年以上前に存在した王国だが、その遺跡から大量の粘土板が発掘され、そこには実在した町の名前が全て記録されていた。
その中にソドムとゴモラの名前が登場している。
同じころのエジプト王朝の記録にもソドムとゴモラは登場するので、ソドムとゴモラが実在していたのは確からしい。
では、聖書にあるように、ソドムとゴモラは、実際に降り注ぐ硫黄の炎によって滅んだのだろうか?
硫黄は火山から取れるが、死海の周辺に火山はない。
しかし、このエリアでは、天然のアスファルトが地面から湧いている。
アスファルトは原油が成分で、火をつけたら燃える。
実際にアスファルトが燃えて消滅した町の遺跡も出てる。
では、硫黄は?
実は死海から硫黄が取れる。
死海は標高マイナス422mで、世界で一番低い湖。
周囲の山々から死海へ水は流れ込む。
そして、死海から流れ出る川はない。
なので、死海の底に流れ込んだ全ての成分が堆積していく。
石灰と有機物が堆積したところにバクテリアが働いて硫黄が作られていく。
こうした死海周辺の環境によって、ソドムとゴモラの最期のような大規模な火災は起こりうる。
しかし、硫黄の炎が天から降り注ぐイメージとまでは行きづらい。
2021年9月、ヨルダン渓谷のトルエルハマルという古代集落を発掘調査していたカリフォルニア大学サンタバーバラ校のジェームズ・ケネット教授を含む国際研究チームは「この集落は隕石による空中爆発の衝撃によって破壊された」という論文を発表した。
隕石の空中爆発はほぼ確実にあったとのこと。
爆発後400年は無人のエリアになっていた。
衝撃波は相当のものと思われる。
状況をイメージしてみると、アスファルトと硫黄の大火事より神の怒りっぽい。
ただ、隕石の空中爆発が起こったのは、紀元前1650年ころ。
聖書の記述では紀元前2000年ころなので年代的なずれはあるが、ソドムとゴモラの状況が実際にあった可能性は高い。
それとも、ムスカの言うように、天空の城ラピュタによって焼かれたのだろうか?
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