ナデシコ科、Caryophyllaceae、サボンソウ属、ヨーロッパから中央アジア原産の多年草、
学名:Saponaria officinalis、
和名:サボンソウ、セッケンソウ(石鹸草)、
英名:Soapwort、Bouncing-bet、Crow Soap、Bouncing Bess、
葡名:Erva-saboeira、
2014年12月2日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2015年6月13日、2016年7月17日、2017年7月12日、ベイラ地方で撮影、
草原や道端、河岸などに生え、幅の広い葉を対生、草丈は1メートルほどになる。花は大型で淡 紅色,5枚の花弁が平開する。 花径は20mm程度。
やさしいピンク色の花は開花後除じょに色が抜けて白っぽくなる。耐寒性が強い。
葉や茎、根には石けんの成分であるサポニンが含まれるため、30分以上煮だすと石鹸液ができる。ただし根は有毒。種小名のオフィキナリス Officinalis は(薬用の)という意味。
和名の(サボン)はポルトガル語の石鹸。英名の(ワート)は雑草のことである。地下に白く太い根茎が横たわる。乾燥した根は薬用ともされ、去痰や慢性皮膚疾患に用いられる。また、根を乾燥させたものをサポナリア根といい、梅毒・皮膚病の薬とした。葉を摘んで濡らしながら揉むと石鹸と同じように泡だってくる。実際にヨーロッパでは この葉を洗濯に用いていたそう。
サポナリア・オフィキナリス Saponaria officinalis でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、葉や根を水に浸し揉むと泡が出るので。古くヨーロッパでは、実際に石鹸代わりに洗濯時に使用してきたという。属名はラテン語の sapo(=石鹸)から来た名で、粘液質の汁が水に溶けると泡が出ることから。種小名は「薬用の」の意。
サボンソウは、ナデシコ科の多年草である。根茎にサポニンが含まれ皮膚病などの治療に用いられてきた。草丈は30~100㎝程度。根茎が横に這って繁殖するので株としてのまとまりが出来ない。観賞用としてはロックガーデン向きである。葉は対生し、光沢がある。6~7月頃白色または淡紅色の花を見せる。花径は2~3㎝程度である。開花時には色濃いピンクであるが開花の進行に応じて白色へと変化する。我が国へは明治初年頃渡来している。(GKZ植物事典より)