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サイネリア

2014-03-28 00:27:58 | フラワー・園芸

冬の鉢花の女王、シクラメンのピークが終わる頃、

色とりどりの花をいっぱいに咲かせた鉢花が出回り始める。

冬から早春にかけて、とても存在感のある、サイネリア“Pelicallis × hybrida”

 

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赤,白,ピンク,紫など色々あるが、ブルーが一番きれい。

 

花を見ればすぐに判るが、キク科の植物。

花色や花びらのカタチ、模様などが豊富で選ぶのに迷ってしまう。

花が終わると灰色の綿毛を付ける。

その綿毛が銀色に色づいて見えることから、

それを意味する、シネラリア(Cinelaria)と名付けられた。

ただし日本では名前の“シネ”の部分が、“死ね”を連想し語感が悪いため、

販売側で“サイネリア”と意図的に変更されて流通している。

和名は蕗菊(フキギク)。

葉がフキに似ていることから名付けられたが、和名はほとんど使われない。

 

Photo

古い図鑑などでは“シネラリア”の表記が見られる。

また最近でも、正しい名前でと、あえて“シネラリア”表記しているものも見られる。

 

福岡では12月末くらいから店頭に並びはじめ、2月下旬くらいにピークを迎える。

ちょうどシクラメンやシンビジュームのピークが終わり、

バトンタッチするような格好で、このサイネリアがたくさん店頭に並ぶ。

このサイネリアと同時期に、リーガーズベゴニア(エラチオールベゴニア)もたくさん出始め、

冬から早春にかけての、鉢花のツートップになる。

ちょうど時期的に、卒業や退職,転勤,引越などのギフトにも重宝される。

幼稚園・保育園などの卒園式や、小学校の卒業式などで、

壇上にこのカラフルなサイネリアの花をたくさん並べて飾るところもある。

 

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生育旺盛で、次々に株を覆うくらい花を咲かせる。

まめに花がらを摘み取り、水やりと追肥を怠らなければ、

ゴールデンウィークあたりまで花を咲かせ続ける。

東北以北の冷涼地などでは、初夏まで花を楽しめる。

夏の暑さには弱く、温暖地・中間地では梅雨頃には腐って枯れてしまう。

夏越しは厳しいので、一年草だと思って諦めるほうがいい。 

種を採取しておき、秋に植えれば一から育てることも可能だが、

労力を考えれば、またシーズンが来たときに新しい鉢を買う方が賢明。

 

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基本室内管理だが、寒さに強いので雨風をしのげる場所だと戸外でもOK。

また室内管理の場合、風通しが悪いと、葉ダニやアブラムシが発生することがある。

アブラムシは風通しが悪いと戸外でも発生しやすいので注意が必要。

寒さに強いとはいえ、霜や雪の当たるところに置いておくと、たちまち枯れてしまう。

気温が氷点下になるような寒冷地では室内管理。

 

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木立タイプのサイネリア。 

 

3月も もう間もなく終わり、サイネリアのピークも終わる。

サイネリアが店頭から姿を消す頃、ようやっと観葉植物が並び始める。

そして一気に暑い夏が来るのだ。

 

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