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シクラメン

2013-12-31 11:55:48 | フラワー・園芸

冬のギフト花の王様(女王のほうがしっくりくるか?)、シクラメン“Cyclamen persicum

 

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サクラソウ科の多年草。

以前紹介した、プリムラと同属らしく、ロゼッタ状に伸びた葉の中央から、

ひょろっとした花茎を伸ばして、次々に花を咲かせる。

日本ではその花の形状から、“カガリビバナ(篝火花)”との和名がある。

 

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元々地中海沿岸の冷涼な地域に自生していたものが原種で、

日本の夏の暑さには耐えることができず、寒い冬に流通する。

ただ、耐寒性もそれほど高いわけでもなく室内管理が基本。

近年は耐寒性を備えた小型の品種も出回っており、

通常のシクラメンと区別して、“ガーデンシクラメンとして、安価で販売されている。

こちらは風雪にも耐えるほどの耐寒性があるため、

花壇や外に置くプランターの寄せ植え花材として重宝される。

 

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ガーデンシクラメン

 

鮮やかな花が密集して咲き、見栄えも華やかで豪華なため、

クリスマスあたりから、年末年始~春の卒業・転勤シーズンに至るまで、

この時期のさまざまな贈り物用の鉢花として重宝される。

そのため、けっこうな値段で販売されており、

大型のものや、芳香付きのも、変わり咲きのものなどは、

シンビジュームやカトレアなど、洋蘭をも凌ぐ価格をするものがある。

 

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フリンジ咲き,ちりめん咲きなど、変わり咲きのシクラメン。

 

ただし、シクラメンの“シク”が「死苦」と語呂合わせ表記され、

見舞いや快気祝いに贈るのはタブーとされている。

だがそもそも鉢花をそれらに用いること自体、

やはり語呂合わせ“(病気が)根付く・・長引く”でタブーとされている。

 

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次々に咲く花は、花が終わると結実し種を付ける。

が、どの植物もそうだが、種を実らせると株が弱ってしまう。

長い間、花を観賞したいのならば、花がらはまめに摘み取る必要がある。

もっとも、花がらを放置していると見苦しいし、

腐った花がらが、新しい花芽や葉の上に落ちて、

そこらからカビが発生したりして、連鎖して株を腐らせてしまうことにもなりかねない。

花がしおれてきたら放置せず、すぐに摘み取ることが鉄則。

 

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シクラメンの底面給水式ポット。

 

 

水やりにも注意が必要。

ほとんどのシクラメンは鉢が特別な形状をしている。

受け皿と鉢が一体化した特別なポットで、底面給水式になっている。

上部の鉢の部分と下部の受け皿部の間に、水を挿す穴が設けられており、

水やりの際は、そこから水を注ぐ。

上部から垂れてきている繊維が水を吸い上げ、上部の鉢に供給してくれる。

他の花のように、株元へ水やりすると、

密集した花茎や葉茎に水が溜まり、すぐに腐敗してしまうからだ。

ただし、ガーデンシクラメンはこの必要はない。

 

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ヤブコウジ,オタフクナンテン,葉ボタンなどとともに、

正月用の寄せ植えに用いられたガーデンシクラメン。

 

自分が子どもの頃に流行った歌で、布施明の“シクラメンのかほり”という曲がある。

実は聞いたことがなく、歌は全然知らないのだが、歌手名とタイトルだけは知っていた。

だが実際大人になって、シクラメンという花に出会って、

あの大ヒットした歌のタイトルにもなったその芳香、

どんなものだろうかと思ってかいでみたが、全然匂いがしない。

シクラメンって本当に匂いするの?とか首をかしげたもの。

香り付きのものも、かすかに匂う程度。

 

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真相を調べてみたら、原種は芳香があったそうだが、

品種改良を重ねるうちに、芳香が薄れていったのだそう。

近年では、苦労の末、その芳香を復活させたものも出回りはじめ、

通常のシクラメンとは区別され、“芳香シクラメン(香りシクラメン)”として販売されている。

 

贈答向きでない、小さなポットのものは比較的安価で手に入る。

冬の窓際に、デスクの上に、華やかなシクラメンをひと鉢いかが?

 

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YouTube: 布施 明 「シクラメンのかほり」

シクラメンのかほり/布施明

この記事作成にあたって聞いてみた。 

大ヒットした有名な曲にも関わらず、まったく覚えのない曲だった。

うちのお母ん、演歌とフォークソングしか聞きよらんかったからかなあ。

 

※ ガーデニングシクラメン,ミニシクラメンとも 

 

 

 



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