はぐれ雲

毎日世界のどこかや身の回りで起きることを自分のことばで書いていきます。かなり過激な場合もありますがいつも本音です。

アル中の正ちゃん

2020-09-01 06:29:19 | 日記
正ちゃん(仮名)は今年68才になる。 以前住んでたところの酒屋の御用聞きだった。
グループサウンズ華やかなりしころ、芸能界にいてけっこう売れたグループにいたらしいが
ある日、芸能界が虚しくなって酒屋の小僧になったという。
「ほんとかな~ほんとかな~」と思っていたが最近のナツメロ番組でちょこっと顔だしたり
していたので芸能界にいたのは本当だったんだな~と思った。
ところで正ちゃんは自他ともに認めるアル中なのだ。
大分前、酔っ払って団地の2階の階段の手すりに足をかけて「死んでやる~!死なせてくれ~!
父ちゃんとかぁちゃんのところに行く~」と早朝から大声でわめきちらした。
うちのすぐ上のこととてびっくりして階段を駆け上り、「しっかりしてよ」と肩に手をかけたら
なんと手のひらにゲロがビチャリとひっついてしまった。
あわてた私は、背中をさするふりをしながら「しっかりしてよぉー」と言いつつ
そのゲロを正ちゃんの背中にゴシゴシとなすりつけた・・・。 記憶がある。
2回目は、泥酔して近所の公園で死にかけていた。その時はQQ車を呼んだ。

つい先日、近所の病院の待合室で正ちゃんとばったり会った。
酒は中学生の時から大すきだったと言うので少しびっくりした。
兄貴と、新宿のテアトル座に映画を見に連れてってくれたその帰り、三平食堂でお子様ランチと
中ジョッキを飲むのがうまくてうまくてねー。たまらなくうまくってねえ~。
と顔をほころばせながら話してくれた。
それから、学校を出てからは浴びるように飲んで、飲んで、飲みまくって・・・。
病院の入退院の繰りかえしだとも・・・。
普段は真面目できちんとして、気立ても良くって。そう、頭もいい! それが、酒が入るとどうにも止まらない。

本人の人格とか意思とか関係なく、病気が勝手に一人歩きしてしまう・・・。
アル中って病気、そんな感じを受けた。