仕事帰り、つるべおとしの秋の暮れ。
宵闇が回り込む前に谷中まで、
30分近く歩いて寄り道。
日暮里駅と急ぐ夕焼け段々。
駅までにはいくつかの小路を通って帰る。
その裏角に現れた「紫式部」の色の着物姿ににすいと心が行った。
たおやかな古代紫をまとった女性がふいと姿を見せて
この小路へと誘ったのかと思う。javascript:void(0)
ここは6月には驟雨で紫式部という植物がが露をまとっている。
この植物には「紫式部」という名しかあてはまらない。
それくらい古典的だけど鮮やかな源氏物語の世界なんだ~
女性は紫式部の咲いていた角を曲がってひゅいと見えなくなった。
たおやかでほっそりとした後ろ姿。
こんなこんな夕暮れは 忙しいけど忙しくない。
日常を離れたような幻想的な偶然の出会いは。
星野富弘さんの詩を思い出す。
二番目に言いたいことしか
人には言えない
一番言いたいことが 言えないもどかしさに
耐えられないから
絵を書くのかもしれない
うたをうたうのかもしれない
それが言えるような気がして
人が恋しいのかもしれない
宵闇が回り込む前に谷中まで、
30分近く歩いて寄り道。
日暮里駅と急ぐ夕焼け段々。
駅までにはいくつかの小路を通って帰る。
その裏角に現れた「紫式部」の色の着物姿ににすいと心が行った。
たおやかな古代紫をまとった女性がふいと姿を見せて
この小路へと誘ったのかと思う。javascript:void(0)
ここは6月には驟雨で紫式部という植物がが露をまとっている。
この植物には「紫式部」という名しかあてはまらない。
それくらい古典的だけど鮮やかな源氏物語の世界なんだ~
女性は紫式部の咲いていた角を曲がってひゅいと見えなくなった。
たおやかでほっそりとした後ろ姿。
こんなこんな夕暮れは 忙しいけど忙しくない。
日常を離れたような幻想的な偶然の出会いは。
星野富弘さんの詩を思い出す。
二番目に言いたいことしか
人には言えない
一番言いたいことが 言えないもどかしさに
耐えられないから
絵を書くのかもしれない
うたをうたうのかもしれない
それが言えるような気がして
人が恋しいのかもしれない