外来を通りかかったら、見覚えのあるおばあちゃまがいらっしゃったので
どうかなされたのですか?とお聞きしたら白内障の手術を受けて一週間後に
また診察に来られたとのこと。手術費は安くて高齢者の一割負担で
2万円程度だと言われた。
でもってテレビ番組の雑誌の細かいテレビ欄をじーーーっと観ておられたので
「どうですかー?良くお見えになりましたか?」と聞いたら
「あー。この程度だったらね。老眼鏡でも充分見えるんですよ!!」と
こう言われた。ああ、ではそれほど重症でなかったから良かったですねと応答
してお大事に。と声掛けしてその場を離れました。
この患者さんは資産家で子供さんたちは銀行や税理士のエリート。
それでも手術代は約2万円のみ。なんて医療制度にめぐまれた国。日本。
わたしなんか今はメガネかけていないけど
白内障のオペやったら三割負担で6万というところか。
まあ、白内障は日帰りでできるからこのくらいの手術だと臨床の経験が豊富な
腕の良い町医者が良いと思いますね。
半面。健康保険や自治体の負担は大変なものがあるとも思います。
それにオペして、「わあ、すごい。良く見えます。花ってこんな色だったんですね」
とか喜ばれるならともかく「老眼鏡でもこの程度なら見えるんです(オペしなくとも)
」って。どういう意味だったのでしょうか。
93を過ぎてなにかもっと観てみたい、老眼鏡なしでも見えるほど回復できるなんて
とてもとてもラッキーだと考えることはできないのでしょうかね。
それよか、金持ちのじいさんばあさんがゴロゴロしているににわたしがなんで
働いてせっせこ税金をそっちに回してやんなきゃならないのよー。と愚痴る友人も
一定数いる。いんや、今回は町医者の腕前たるやさすがということを言いたかったのですが。
一方で金持ち大好きな某ブランド病院と言われている大病院として「聖路加病院」
をあげる方々も多いがそれは無いと思います。もちろん需要が多いので受診、入院
しにくいということはありましょうが。
宗教法人の病院はQQ車を(ベッドに空床があるかぎり)断れないことになっています。
いつも飽和状態なのが問題なのです。
この大病院(と言われている)病院に数年前、肺にウイルスが入り水に溺れたような状態
になって(呼吸苦その他)子供が入院したときは
まあ、ICU,CCUに入ってそちらは部屋代は当然無料ですがそのあとも先生に相談したら
差額ベッド料のない部屋を何とかして確保していやいや、ここには書けない
ほど配慮をしてくださった。12日入院でたしか、普通に払える金額だった。
先生と看護婦さんには地元のおいしいお煎餅をお礼に差し上げただけ。
札束を積む人間しか入れないとかおそろしいデマ流さないで欲しいと思います。
軽い症状は地域の一般病院で、重度の病気は大病院と最近は住みわけが徐々に
できているような気がいたします。