はぐれ雲

毎日世界のどこかや身の回りで起きることを自分のことばで書いていきます。かなり過激な場合もありますがいつも本音です。

ミリオンダラーベィビー 再度

2020-09-25 20:57:16 | 日記
映画のタイトルから、マギーは貧しいウエイトレスから百万ドルクラスのボクサーになると思っていたのですが、
彼女の運命は生き極楽から生き地獄へまっさかさまのような過酷なものでした。
反則負けした相手ボクサーに首を椅子にたたきつけられ
全身麻痺、自発呼吸は出来ない、舌を噛み切っても死なせてもらえない。
コーチのフランキーは絶望的な思いで毎日のように、介護に通います。
家族は見て見ぬふり。全員無関心。
牧師に相談しても「神のみこころのままに」・・・これですもんね。

重度の障害者になったら、世間の同情、哀れみ、無関心の中で他人に頼るしかない。
えと。こういうことばは使いたくないけど・・・このことば以外に該当する単語が
ないので使いますが「献身」これによって生きていく他ないんではないかなあ。
もちろん世間は愛や善意に満ちているわけではなく悪意のほうがまかり通っているカラ
フランキーのような人間に愛されているだけでも良しとして生きていかねばならない。
実際マギーには何も与えるものが無いのだから。
でも誇り高いマギーは「尊厳死」を選択します。

しかしながら、そこのところの説得力がおおざっぱだと感じました。
真夜中に「心停止」の薬のアンプルを携えて病室へ向かうフランキー。
え?実際こんなことできんの?点滴チューブの接続部から薬液を注入。心停止。
もっとディティールていねいに描いて幕をとじないと、なんだかシリキレトンボ。
ひっぱってごめんなさい。ちょっとつれづれなるままに。
再度、安楽死や尊厳死について考えさせられたひさびさの映画でした。