運動会
をちこちに花火上がりて小学の運動会は青く煌めく 丹人 おちこちに はなびあがりて しょう...
銀山温泉
銀色のドーナツ雲は銀色のスプーン雲の掌の中 丹人 ぎんいろの どーなつぐもは ぎんいろの...
うだる日に
うだる日に江戸崎浜のとみた屋のうなぎに目覚むわが心かな 丹人 うだるひに えどさきはまの...
大暑
日中は三十六度二十時になりて三十度の大暑なり 丹人 にっちゅうは さんじゅうろくど にじ...
黄金の庭
朝ごとに開くアサザの数増して黄金の庭となりにけるかも 丹人 あさごとに ひらくあさざの ...
あぢさゐ太郎
あぢさゐのまろきつぼみゆ生まれ出づるカマキリの名はあぢさゐ太郎 丹人 あじさいの まろき...
浜辺
足洗ふ真白き砂に浜昼顔浜豌豆また浜なすの花 丹人 あしあらう ましろきすなに はまひるが...
目高子
目高子を数へてみれば十余り五匹泳げる睡蓮の桶 丹人 めだかごを かぞえてみれば じゅうあ...
しげふじ 〈十割蕎麦〉
酒米の渡りの舟の里に打つ十割蕎麦に打つ舌鼓 丹人 さかまいの わたりのふねの さとにうつ...
八十九夜
立夏前二日八十九夜迎ふ庭に木の芽の香ぞ匂ひける 丹人 りっかまえ ふつか はちじゅうくや...