旅立ち
浮かびくるよしなし事を文字と画にして綴るらん我が「く旅れ」を 丹人 平成18年7月...
睡蓮の清らかさに
南無妙法蓮華経は題目也 南無阿弥陀仏は念仏也 しからば南無大師遍上金剛は如何 さて...
擬宝珠
一昨年春に北山にて見つけし擬宝珠の株を三つに増やして今年も咲けり その色高貴なる藤色に...
別に滄海の深さ有り
鎌倉五山第一建長寺第二百三十六世菅原曇華の筆なる扇面を得 誰か清流の浅きを知る ...
登龍花
七月初旬 庵二階手摺より五米の藁縄八本吊し朝顔を這はす 蔓伸び上がり葉茂るに花芽なかな...
絹の如くかがやけり
朝顔は秋の季語なり されど今年は立秋を過ぎしに咲く花数さほど増えず花色も今一つ冴えず ...
打ち破らんと
一昨年のことなり 石岡東小学の裏庭に株大きなる藪蘭あるを見つけたり 株の一部いただき...
黒地金紋
昨秋こぼれし種の芽を出したるインパチェンス 白色清しく咲きにけり 今朝花を見れば 黒地...
紫式部
旧家にありしカキツバタを我庵が庭に移植せるは一昨年のことなり 今夏 カキツバタの株の間...
咲納め
今年の朝顔不作にて数少なく色今一つ冴えずに終はると思ひたるに 種取るが為残したる桜式部...