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書道 直庵(筆耕所)

再生の旅 第二話<遠州灘-伊勢>

七月二十二日のことなり
午前六時に駿府の宿に目覚めたり
曇天なるも気は朗かなるもうれし
倍謹倶なる朝食を摂れば
午前七時五十分
宿を発ちて国道一号線を西へ走れる
大井川を越えて菊川に入れば
道の右に左に見渡すばかり一面に茶畑の広がるを見る
いと清々し
天竜川を越えれば浜松なり
左に遠州灘 右に浜名湖を見下ろせば
海鳥の空低く飛ぶ心地のかなるとこそおもへれ
午前九時三十分
白須賀は潮見坂なる道の駅に車を停めたり
高台の足湯に入りて遠州灘を見遣れば
薄き雲より注ぐやはらかき光の 波をおだやかに包みてをれり
正面に白き舟の三つ四つ 左手に五つ六つ
遠くに七つ八つの浮かびゐたるもをかし

見渡せば右にあをうみ左には雲を映せる白き海あり 丹人

ここより国道四十二号線に入りぬ
遠州灘に沿ひて渥美半島を横断すれば
午前十時五十分
半島最西端なる伊良湖岬に到達す
車を舟内に停めて伊勢湾を舟で渡らむとなんすれ
午前十一時四十分
汽笛の低く鳴り響けば舟の岸を離れたる
伊勢湾の波もまた静かなりて薄日射す中をおだやかに進み行きたり
正午過ぎ三十分
舟は鳥羽の港に入りぬ

身に降れる光眩しや鳥羽の海 奮太



舟を下りて再び車に乗れば
一路伊勢へと向かひぬ
この旅第一の目的なる神宮参拝を果たすためなり
御木曳行事のなされゐたれば
内宮周辺道路に人や車の満ち溢れてをれり
車を停めんがための場所のしばし定まらずも
幟はためく浦田橋を渡れば五十鈴公園ありて
その一角に駐車できたるは幸運なり



車を停めれば靴履き替へて身繕いの乱れを正せば
いざや 伊勢の内宮に参拝いたさんとこそおもへれ

御木曳(おきひき)の幟(のぼり)も笑むや夏の風 奮太



画像上:伊勢湾フェリー(*予の乗れるは「鳥羽丸」なり) 
画像中:フェリーより鳥羽港を見る 
画像下:浦田橋にはためく「お木曳」幟
            
↑現在70位前後なり↑現在茨城3位なり
毎日一打頂戴すれば有難きかな 宜敷願上奉候

コメント一覧

あかひと
幸の助姫
お晩に御座る
をを!
あかひと感激の極みに存じ候
姫の「中学校社会科地図」なるものを見開きての
解読への努力あることへの
感謝と忝なきおもひの交錯すれば
ただただ
頭を垂れるのみにあり

以後は地図なども掲載したるが肝要かと
おもひ巡らすあかひとなり
あかひと
健自偉氏
お晩に御座る
有難く尊きお励ましに加へて
今回「絶好調」なる御言葉まで頂戴するは
いと嬉し 忝なし

旅日記をまとめんとするも
今次の旅は見所多くして
頭中に混乱を引き起こしたる

記事にするに当たりては
日記帳に加へて
パンフレット
地図
ホームページ
等々にて
確認しつつ
文を起こし
画像を添へ
旅する以上の時間を要すと思へども
是もまたよき復習なりとこそおもへれ
まいて
拙武路愚に御訪問を仰ぐ健自偉氏はじめ
皆々様に
少しでも楽しんで頂ければとふおもひのあれば
時間を惜しみて
記事作成する毎日なるもいとやりがい深し

今後とも宜敷お引回しの程願上奉候
あかひと
ep-mode氏
お晩に御座る
今次の旅の走行距離総計1500㎞なるは
五日間の旅にてはまずまずなるとおもへり
昨年八月末に下北半島一周したるときには
初日に550㎞を走破し四日間にて2500㎞なれば
走り続けたることのみ思ひ出したる

赤福はおはらい町の本店にて購入すればパクリと食したる いとむまし^^
あかひと
杜新氏
お晩に御座る
嬉しき湖面渡を頂戴するは
いと有難し
予のつたなき文章を読み解きて
旅情を味はふとは
是 氏の連想力 想像力 創造力の高さの表れと見たり
いと素晴らし

氏の名調子なる武露倶の名文を読めば 
それらの力の備はるは明らかなれど
あらためて感じ入るあかひとなり
あかひと
阿武氏
氏の湖面渡を読みて浮かびし歌を披露す

題名 あかひと初の伊勢参り

伊勢湾の波おだやかに
潮のかほりも爽々と
海の彼方に伊勢の山
見へて高まる期待なり
嗚呼初めての伊勢参り

鳥羽の港に飛ぶ鳥に
ようこそなりと迎へられ
よろしふ願ふと手を合はせ
下げる頭に潮が舞ふ
ああ初めての伊勢参り

お粗末なり
あかひと
善人氏
善人殿の名が「前任」となるは
お木曳が「置き引き」となるに関係するや否やと
首かしげるあかひとなり
をを
お木曳への参加なる哉
共に二十年後に果たさん
いと楽しみにあり
あかひと
鳥居夢姫
まさに姫の御言葉のとほりなり
予も
悠久の時と大自然と
人の継承しきたる文化との醸し出す
「御大来」のなせる技とこそおもへれ
あかひと
幽黙氏
伊勢湾フェリー鳥羽丸は
伊良湖岬鳥羽間を五十五分
かかりたる料金は七千円也
船内にて更に三百二十円を払ひて
特別席に移れば
椅子よし景色よし心地よし
快適なる伊勢湾横断となるもうれし
お幸
お帰りなさいませ。
無事のお帰り何よりでござります。
わらわ地理に不案内なれば「中学校社会科地図」なるものを見開き、丹人殿のブログに沿って旅をし申した。おおいがわ、おおいがわ・・・てんりゅうがわ・・・ああ、名古屋、四日市方面には行かずフェリーでヒョイと飛び越えられて・・・なるほど・・・もう疲れ申した・・・。
丹人殿の体力気力に感嘆の念を抱きつつ、いよいよ伊勢神宮の参拝させて頂くことを楽しみにお待ち申します。
健じい
お帰りなさい
http://blog.goo.ne.jp/youkaikokonokatouka
こんばんわ あかひとさん
お帰りなさいまし。
長の旅程、お疲れ様でした。

またあかひとさんの 絶好調が読めます。。。
嬉しいです。

凄い旅ですねえ。。。
冒険隊って感じです。良かったですね。
羨ましい限りです。ご無事でご帰宅が一番嬉しい事ですが。。。

ええと 鳥羽一郎さんの故郷にも行かれたのですか、
御木本真珠なんて。。。遠い栄光ですね。
茶店で赤福とお茶をされる程のゆとりはなかったと思いますが、人出が多そうですから。。。

熊野古道、那智なんかにも行かれたのですね、
わたしは一度も行ってません。

お天気に恵まれてよかったですね。
本当に良い旅そうで羨ましいやら嬉しいやらです。
ep-mode
お伊勢参り、無事のご帰宅安心しました。
総行程約1千5百km!
凄いですねー。
「再生の旅」の続きが楽しみです!
(赤福を思い出しました^^)
トニー
旅情
http://plaza.rakuten.co.jp/cookiefreak/
古文調の旅日記。

いいですねぇ~♪

また、友部殿の文章も、
さらに、冴え渡っておりますねぇ。

いい夏旅であります。

わたしも、つかのま、旅気分に浸れました。
阿武さん
http://takeyoshi-abe.cocolog-nifty.com/blog/
いい場面ですね。まるで潮風に吹かれているような気分になってきました。少ない髪がべとべとしてきました。
酒徒前任
御木曳
http://syutozennin.blog.ocn.ne.jp/e411y/
「御木曳」と入力したくても「置引き」と変換されるのが悲しいです。
親父は昔、この御木曳に参加しました。
私も機会あればと考えております。
私も愛知・岡崎からの旅の帰りに伊良湖岬からフェリーを利用したことがあります。
dream
こんばんわ♪
http://blog.goo.ne.jp/niadreamky_001/
お伊勢参りはいざ境内に踏み入れると、物見遊山気分がふき飛びます。深山幽谷、せせらぎも清らかで、オーラのなせるわざでしょうか・・
幽黙
舟の旅
昔のお伊勢参りの旅も
舟の利用が多かったようで
青海の気持ちよさは
昔も今も格別のものなのでしょうね
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