昨日 十一月十一日は 是 巨匠「村上華岳」の命日ときく
華岳が傑作の「裸婦図」にまつわりたる話 読売新聞編集手帳にて知りたる
其 次のやふな話なり
昭和三十一年のことなり
特殊飲食店街(赤線)に働くおなごありき 齢十九歳なりき
生きる希望失ひて 自殺決意したるに熱海に向かふも死ぬる前の思い出にと
松屋にて開催されたる村上華岳展を観れば裸婦図あり
おなご裸婦図の前にしばし立ち尽くしたり
この絵 今は亡き母の面影に さらには 別れて久し姉の顔に見へたるとふ
おなご この絵の「生きよ 死んではならぬ」と訴えるを聴く
その後 おなごは渋谷の喫茶店にて働き始めたり
*画像:裸婦図 1920(大正9) 絹本・彩色 163.6x109.1
山種美術館蔵
村上華岳(むらかみ・かがく)明治21-昭和14(1888-1939)
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