牛久の金澤富士男様逝去されたるとの報あるは3月4日のことなり
金澤様は かつて予が講師をつとめし書の同好会「筆の会」の会員なりき
昭和2年の生まれにして行年85歳なり
本日の通夜にて挽歌三首を捧げたる次第なり
合掌
名にし負ふ富士の高嶺に夢乗せて励み来たりし一期なりけり
なにしおう ふじのたかねに ゆめのせて はげみきたりし いちごなりけり
にこやかに場を和ませつ溌剌と生きる姿のなつかしきかな 丹人
にこやかに ばをなごませつ はつらつと いきるすがたの なつかしきかな
仰ぎ観る弥生の空にたまきはる命を運ぶ一筋の雲 丹人
あおぎみる やよいのそらに たまきはる いのちをはこぶ ひとすじのくも
*書: 挽歌三首 2011. 3. 5 丹人書 印:張静氏(中国西安市)刻