七月二十六日 土曜日 小雨時々曇
ウトロは小雨の朝なり
六時三十分 宿の湯につかりて身体の目覚めれば
七時三十分 海賊食とふ物騒なる名の朝食を一階大食堂にていただく
起きだしてまずは湯に入り朝食は粥に青のりイカの塩辛 丹人 7:47
宿の案内処の掲示板を見れば
知床岬行きの観光船は悪天候により運休なるとふ
宿を九時に発して知床自然センターへ向かふ
到着は九時十五分なり
知床半島先端部へは車の通行に制限ありて
自然センターよりシャトルバスにて行かんとすればなり
九時四十五分発のシャトルバスに乗りて
知床五湖停車場にて降車す
知床五湖全面閉鎖はヒグマ出るといふよりヒトの数多出るゆへ? 丹人 9:50
霧深き日なれば五湖も霞みてよく見へぬとおもへば
全面閉鎖は残念なることなるも
この原野の動植物や大自然を守るためには
よろしきこととこそおもへれ
木道は歩くこと可と言はれればただ黙々と黙々と行く 丹人 10:02
ソーセージは好物なれどソーセージの話知らざり しばしたたずむ 丹人 10:13
十時十五分 知床五湖停車場よりシャトルバスに乗りて
十時四十分 カムイワッカ湯の滝停車場に到着す
バスに乗りてカムイワッカの湯の滝に着けば裸足になりて登れる 丹人 10:52
水温の三十度なれば裸足にて登るは楽しサムイワケなし 丹人 10:57
十年ほど前までは
知床半島先端部への車乗り入れの規制なくば
狭き道に車の渋滞起こることしばしばなるといふ
カムイワッカ湯の滝も
奥まで入りて温泉を楽しむ人あまたゐたるといふ
いま
湯の滝は一の滝までの五十米ほどが
立ち入りを許可されるも
それより奥は
落石の危険あれば
立ち入り禁止となる
落石の危険あるともなくあるも な入りそカムイ(神)のワッカ(川)にありせば 丹人
十一時三十三分発のバスに乗りて
知床自然センターに戻りぬ
雨のやや強くなりてきたりき
食道にてカレーライスとソバの昼食を済ませて
館内を歩けば
次なるポスターの目に入りぬ
戻り来て知床自然センターに入れば岩尾別先生レクチャー 丹人 12:40
外は雨なれば
館内にてゆるり見学せんとする我に
「熊の話を二十分ほどします 聞いていきませんか?」
と
語りかける御方あり
「をを^^ 是非にききたし!」
と
予のこたへて
「もしかして・・・岩尾別先生なる哉?」
とたづねれば
「・・・さなり!・・・」
と
はにかみつつ答へたる
岩尾別先生なりき
知床のヒグマ親子の一年を話す岩尾別登先生 丹人 12:54
十三時
雨も小降りになるに
海岸の断崖にある「フレペの滝」を見んとて
散策道を歩き行きたり
原生林の白樺の木にまなこありて話しかければニコリほほゑむ 丹人 13:12
小雨降る野を歩き来て見下ろせるフレペの滝にフレるすベなし 丹人 13:32
手を伸ばせど・・・
フレペの滝ははるか遠くなり・・・
十四時三十五分
知床自然センターを後にして
道の駅「うとろ・シリエトク」へと車を進めたりき
車にてオロンコ岩に向かう途の国道脇に雄の蝦夷鹿 丹人 14:52
十五時 うとろ・シリエトクに到着す
館内にて放映されたる
ハイビジョン「知床の四季」なる映像に
しばし見入りて
知床の大自然を堪能すれば
十五時五十分
知床八景の一なる「オロンコ岩」を目指せり
ウトロなるオロンコ岩の威容見上げドロンコになるもをかしかりけり 丹人 16:33
ドロンコになりて登れるオロンコの岩にコロンと鐘が鳴るかも 丹人 15:33
断崖のカモメの巣にも手が届く心地にオロンコ岩のぼりゆく 丹人 16:12
けふは一日太陽の見へぬ日となるも
このあと宿にもどりて落日の頃となれば
水平線の上に雲の切れて
美しき夕日の見へるはいとうれし
夕日の沈む様子は次回に紹介したきとこそ・・・
↑ ↑ ↑
芸術人文17位なり 50代16位茨城2位なり 短歌3位なり
引き続きご支援のほど宜敷御願申上候 頓首 再拝