けふ未刻(午後二時)常陸野田の畑中を歩く 東方に韮の畑広がりぬ この地韮の一大産地なり 眼を空に転ずれば横一文字に真白き雲のたなびきたる 一文字が上には青き空の広がりぬ 一文字が下より灰がかる雲のわき上がりたる これ行雲流水にあらず 行雲如流水なり 天にえがかれし一幅の絵を眺めつつ一服の清涼剤とするもをかし *行雲流水:行く雲と流れる水と(無為自然の境地) *行雲如流水:行く雲がまるで流れる水のようである