時かけて書ける賀状の有難く幾度も拝し味はひにけり 丹人
ときかけて かけるがじやふの ありがたく いくどもはいし あじはひにけり
(岐阜県の伊藤君より)
予
三十年前
中学三年なりし伊藤君を担任したる
いま伊藤君は
臨床心理士として
活躍中なり
置物の虎の眼(まなこ)に光あり 奮太
(稲敷市の岡部様より)
大正に生まれし方のこの文字のいよいよ冴へて明かるかりけり 丹人
(大分県の書家 田辺啓邨様より)
学び舎にあふるる光 寅の春 奮太
(北茨城市の舟生様より)
ひときはに拝し奉るこの賀状 奮太
(龍ケ崎観音 秋田大僧正より)
千代橋の八千代に春を結ぶかな 奮太
(那珂市の小貫様より)
虎うそぶけば風生じ 人吟ずれば梅発く
(水戸の吉澤鉄之様より)