霜月や浮き足立ってる甘いもの
冬めくやひとりランチの咀嚼音
神迎え薄墨いろの飛行機雲
霜月は、陰暦十一月の異称。
陽暦(新暦)に換算すると一ヵ月程のズレが生じるので、十一月の下旬から一月上旬頃。となる。
つまり、今頃にあたる。
神奈月は、そろそろ終わり。
そして、出雲に出かけていた神様が、それぞれの神社にお帰りになるのを、迎える神事、神迎え(こちらでは、堂籠りという。)の日が近づいてきた。
コロナ禍を挟んで、この村の行事も随分変わってきた。
この神事も、また簡素化、簡略化されてきたようだ。
コロナ禍以前は、各家庭から、必ず二人が参加、11月の日曜と、30日当日、12月に入ってからの第2土曜日まで、準備、後片付けなどの出ごとに追われる。
それが、一人出席すれば良いという。
我が家は、夫が「多分、ほとんど参加出席するから、いいよ。どうしても他の用事の時だけ、出て。」と意外なるお言葉!
ありがたい。
その後続く、年末年始のあれこれも、と思うと憂鬱でならなかったが、安堵した。
明後日も、私は参加しなくて良い。
孫の送り迎えなどしていれば良さそう。
今年は、暖かな十一月だった。
ただ、堂籠りの翌日から気温が急降下、最高気温は八度という。
不思議と、毎年12月1日は極寒になる気がする。
暖冬の年も、12月に入ると、とりあえず寒い!
今年も、冬将軍は、村の神さまと一緒にやってくるようだ。