蒲公英の絮

四季折々の花や空の写真と、自己流俳句で日々を綴ります。

義士の日

2022-12-14 23:12:00 | 日記









       鈍色の雲間日矢射す討ち入りの日













       義士の日やかの日の母の声明か




もう八年になる。
母が二度目の骨折入院したその年。
12月という事もあり、バタバタと3〜4日間の母見舞いの帰省だった。
おそらく、翌日は福岡に戻るというこの日。
母の病室で、他愛ない会話の中、ふと母が、「今日は何の日か知ってる?」
内心、来た来た、とほくそ笑む。
実は、病院へ向かう時、伯母と何気なく話した「そう言えば、今日は赤穂の討ち入りの日ねぇ。」
伯母も、母も歴史に詳しく、更に文学老女(笑)
それでなくても、やはりこの年代の人は、当然のように知っている事。
伯母がこの時「きっとお母さんも、話すわよ。討ち入りのこと。」と言っていたから。

即座に答える私。
「討ち入りの日!」
母の嬉しそうな顔。
そしてしばらく母娘のお喋りは続いた。
その声は、とても元気で溌剌として…
確か、その時母は、92歳。
あと半月で、新年を迎えるという日。

母の朗らかな声が蘇る、12月14日。














       紅薔薇の解けてひと日冷たき手













       雪催い鉄塔はことさら孤独




寒い一日だった。
気温は下がる一方。たまに日はさすものの、すぐに雲に覆われる。
雪になるかも知れないなぁ、と思っていたけど、どうやら今日は大丈夫そう。
孫たちに夕飯を届ける四時半頃、西空が少し晴れて来た。
日矢がくっきり。

孫が、ばあばの手冷たいねぇと、両手を握って言う。
子どもたちの手の温かい事。
じゃ、また明日ねっバイバイ。とマンションを後にする。
寒い!

さぁ冬がやって来た。覚悟を決めなくちゃ。大嫌いな冬よ。どこからでもかかって来い!
なーんて、元気は残念ながらない(泣)💦
なんとか頑張るっきゃない。
冬帝さまよ、お手柔らかに。

夜のニュースで、福岡市内は初雪が観測されたとの事。
珍しい。田舎のこちら、降らなかったのに。
初雪や…は、また次回。






コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする