菓子並べ 訪う子らを待つ 良夜かな
ハロウィンめく 行事なりけり 月今宵
名月や 子らの声止み 消す灯し
今も続くこの地の行事。
中秋の名月の夜、子どもたちが、手に袋をさげ、各家を訪ねてお菓子や果物などを貰う。
「名月さん」
約束ごととして、子どもたちは、家の玄関先で「名月さん、名月さん、名月さんがあがったよ。上がったなら引かせんの。」と歌う。
引かせんの。は、お月様のお供えものをください。という意味。
賑やかな歌声が、あちこちから聞こえ、我が家にも今年は、5、60人ほどの子が訪れた。
額に汗の、小さな子。
水筒持参の子もみられた。
ちょっとだけ、ハロウィンに似た風習。
ハロウィンとは違い、行儀も良いしおとなしい。
昔(我が娘たちが幼かった頃)は、親などついてくることはなく、子どもたちが、仲良しグループを組み、てんでに名月の夜を満喫したものだった。
親は、少々遅くなっても、気にもせず…
呑気な時代だった。
今は子どもたちには、必ず親が、付き添い、時間も限られ八時頃には、皆帰路に付き、村はいつものように静まり返る。
その頃には、月は随分高い空に上がり、蒼白く輝いている。
スマホではあまり綺麗には撮れないけど、今年の名月さんも無事終了。
この夜空だけは、「秋」なんだけどなぁ。
明日も、やはり38度予報💦
首をなが〜くして秋を待つ夜。