とりどりの こすもす ぬるき風の道
診察の 十五分前 秋桜
こすもすや 今日は白きを 目で追うて
露草や かがみ確かむ 瑠璃のいろ
縷紅草の赤 咲き満つ日の 秋思
本日は、整形外科と内科の診察日。
脊柱管狭窄症と診断されて、約三か月。
長い猛暑の夏だったこともあり、ほとほと疲れ果てた三か月、が本音。
腰痛の鎮痛剤などの副作用も含め、胃痛や不眠、最近は寝起きの目眩と頭痛に悩んでいた。
やっと決心した。
手術するしかない。
外出も儘ならぬ。長く歩くことができないから。
日常のあらゆる事がスムーズに行かない。
少しの間、家族には迷惑をかけるけど、我慢してもらおうと思う。
午後からの予約、その前にコスモスを見に行こうと思い立った。
一番近い、コスモス畑。
車で10分ほどのゆるい坂道。
100メートルくらいだけど、道の両側に今が盛りと咲いている。
本日も32度の真夏日。
少し曇って来たので、日傘もささず、歩いてスマホ撮影。
途中で露草もみつけた。
のろのろ歩きだから、あっという間に時間が経つ。
そろそろ病院へ行かねば。
整形外科の医師に、手術を希望します。と告げると
「それがいいです。〇〇さんは狭窄が酷い。こうなると自然治癒は望めない。頑張って手術をして回復しましょう。」
とおっしゃった。
今後は執刀医との話になるので、次回の予約をして行ってください。
頑張ってくださいね。
あっ今日は、これだけ?
もう決心したからには、手術の詳細などの話が聞けると思ったのだけど。
結局、来週火曜日に、再度来院し諸々の事を決めていくという
。
鎮痛剤を処方してもらい、15分ほどの内科へ直行した。
かかりつけ医の若先生に、整形外科での事を話す。
それから眠れない事、ここ2、3日目眩で悩んでいることも。
「手術されますか。
それが良いでしょうね。大丈夫ですよ。あの整形外科は、腕の良い先生ばかりです。」
「入眠剤は、依存性がある。
漢方薬を試しましょう。
夏の疲れやストレスで眠れなくなっているんでしょう。
狭窄症が治れば、悩みも一つ無くなる。良い方向になっていきますよ。」
薬局の薬剤師さんは、古くからおられる女性。
私よりお若いけれど、ベテランで親切、気さく。
いつも、患者に寄り添い明るく優しい。
「狭窄症どうですか?」と今日も心配して聞いてくださる。
いきさつを話すと、「それは良かった。不安もあるでしょうけど」そして「整形外科の先生って話し方は冷たいけど腕は確かなんですよ。」と笑わせてくれた。
帰宅すると、今朝いっぱい咲いていたルコウソウが、もう萎んで落ちているものも数輪。
夏の花なのに、九月も終わる頃から咲き始め、蕾もいっぱいつけて毎日小さな可愛い赤い花をひらき、荒庭の一隅の彩りになっている。(写真は、今朝撮ったもの)
秋思の訳は、いつか書くかもしれないけど…。
かかりつけ医にも親切な薬剤師さんにも言えなかった、不眠と頭痛の本当の理由。
今週始め、身内でも友だちでもない、ただ年齢が同じの、近所の方の言葉が胸底に澱み染み付いてしまった。
きっと言った当人は、深くは考えていないだろう。
言われた私も、多分時間が少しづつ消して行ってくれるはず。