啓蟄や なんとはなしに 社に詣で
花手水 桃色よけて 掬う水
白つばき 風に濃淡 ありにけり
カラカラと 絵馬の心願 春の風
孫娘を、友だちとの待ち合わせ場所の、JRの駅へ送った後、近くの神社へ向かった。
ここは、コロナ禍以降、孫娘たちと毎年花見をする場所。
それまでは、娘が運転する車で、一時間かけて、人気の桜の名所へ行っていた。
人出も多く、その上ちと遠い。
桜はそれは見事だったが。疲れて苦痛になりはじめていた、が本音だった。
コロナで、すっかり花見の場所も変わった。
それほど見事ではないけれど、こんなに近場でちょうど良い。
桜はそれ自体、どこにあっても、並木じゃなくても美しいから。
で、偶然見つけたこの神社の桜。意外にも沢山あって、去年は人出も多くなっていた。
ほか弁や美味しいパンや、近くのドトールで買ったドリンクなど飲んだり食べたり、場所取りも難なくできるし、ささやかにまったり楽しめた。
話が逸れた。
この神社。今は何も花なども咲いてはいないけど、一人散歩に適している。
石段は、意外に急なところもあるけど。
本格的にウォーキングをする気にはなれない今日。
せめて神社詣でして、あわよくば花とか写真におさめて。と。
石段を上がり切り、手水舎に目を奪われる。
こんな風に、桃の花が置かれ、横の大ぶりの壺には椿が活けられている。初めて見る。この季節はいつもこんな風にお洒落なのだろうか。
花手水とは言えないのだろうけど、桃色の花びらが浮かび、可愛らしい。
水面は風が吹くたび小さく揺れて、花びらが流れるさまに見惚れる。
なんて素敵。柄杓で、花びらを掬わないように気をつけて…
手を洗う。
(俳句は、桃の花としないで、桃色とした。季語なしの自己満句であります。)
椿も、白はこちらではあまり見かけない。
得した気分。
来て良かった。
本堂にお参りして、絵馬を見る。
沢山ではないけど、風に揺られてカラカラと音を立てる。なんだか心地よい音。
青空が綺麗、だが風は冷たくて、16度ほどの気温も、体感はもっと低い。
こちらの本堂は、山の上にある。
余計に風が強く感じる。
ゆっくりと降りて、帰宅した。
歩数は、やはり3000歩も満たなかった。
だけど気のせいか体調が昨日よりマシになった気がしている。
ご利益あったのかな?
お賽銭は少なかったけど。🙇♀️