蒲公英の絮

四季折々の花や空の写真と、自己流俳句で日々を綴ります。

我が家のポスト

2023-03-18 11:09:00 | 日記













先週水曜日あたりから、我が家の郵便受けのなかに、草が敷き詰められるようになった。
最初にみつけたのは夫。
誰かのイタズラか?と思い、綺麗に掃き出した。
翌日の夕方、郵便物を出す為、ポストを開けると、また草が。
「ばあば!ちょっと来て!」と呼ぶ。
これなんだと思う?昨日もこうだったよ。
あーポストの下に少し溢れた草の塊の意味を、この時に初めて知った。
ちょっと気味が悪い。
綺麗に敷き詰められてる。
誰かのイタズラって…。
何のため?どんな意味?
じいじ誰かに恨まれるようなことした?
と冗談めかし言う。
また掃き出して今度は、注意書きをしたため、ポスト下に敷き詰めた。
「ご用がおありなら、教えてください。」

翌日夕方…その紙の上に草がびっしり。
えっ?なんだ?
不思議なことに、夕方から朝、午前中には無いのだ。
つまり新聞が届く頃は。

このままにしておこうか。一応写真撮って。
何となく、人じゃないよね、と鈍感かつ知識のない夫婦もうすうす気づく。

その日の夕方。
そっと開けたポストの扉の中。
隅っこにちょこんと、小鳥がいる。


























夫は、実は動物全般があまり好きではない。
鳥は多分特に嫌い…なはず。

土曜日に我が家に来た孫娘は喜んだ。「わぁ可愛い。
春を運んできた小鳥だぁ。」

「そうだね、だけど、可哀想だけどこれ、何処かに移動するよ。じいじが困るし、新聞も手紙も入れられない。」
紙の上の草を崩さないように、庭の南側の躑躅の下へ運ぶ。
雨が気になり、急拵えの屋根と壁もどきで囲み。

日曜の昼前に、帰って行った孫娘。
小鳥さんは、そこで落ち着くかなぁと心配しながら。

ところが、翌日夕方、やはりポストの中に草が敷き詰められてる。

じいじ、小鳥にポストは一時貸してあげない?
たまたま、飛んでいく小鳥を見た夫。
「あの綺麗な鳥やろ?」
なんか良い感触。
毎日、やってくる村の役員、夫の最高の右腕(笑)仲良しさんも、「良いじゃないですか!幸福を運ぶ鳥ですよ。」
おお、ナイスフォロー!
(私もこの人は、役員の中じゃ一番信頼もし、良い人と思ってたがますます好感度アップ!)
「そうそう、孫の情操教育にもなる!」と横からたたみかける。

かくして、小鳥の「家」となったポスト。
新聞配達さんと、郵便配達さんには迷惑をかけるけど、暫くポリ容器へ入れていただくよう張り紙をした。

ところで、この鳥の名前は何だろう。
写真も、スマホなのでぼんやりだけど、実際もよく見えない。
あまり見つめたり、中を覗いたら、産卵しないかも、と一日2回だけ。(それさえも本当はNG行為かも、だが気になるのだ。🫣)

いろいろ調べて、多分「シジュウカラ」なのでは、と結論つけた。
無事に雛が巣立つまで。
娘が、無事お産をし可愛い孫が産まれるのを待つ心境のばあば。

今日、一週間ぶりに来る孫は、こんな展開になってるのをなんて言うだろうか。








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初桜

2023-03-18 10:01:00 | 日記











       わたししか 未だ知らぬはず 初桜












       馴染めぬと 心疼いて 夕永し





書いては消し、を繰り返す。
今の思い。
嫁して46年にやがてなる。
長い月日は、全て過去のこと。

でも、こういう事態になれば(義母の最後までの時間が、目の前に迫ってきた。)
こちらの家族、親族の在り方考え方が、どうにも理解し難い、が湧き上がって来て、気持ちが落ち着かないが本音。

これまでのことが否応なく蘇る。
それは私にとったら苦痛この上もない事。

延命、看取り、葬儀に至るまで。
夫が舵を取る…。義弟たち、親戚たちをたてながら。

何故か、妻や我が子たちが蔑ろにされ感が堪らない。

夫はそうではない、と言う。
価値観の違いはどうにもならない。
わからないものはわからない。

夫と私は違う。
郷にいれば郷に従う。当然の事。
ずっと実践してきた。
でも、受け入れられないものも、事もある。
何故?が先立つ最近。
おかしいのは、多分、私。

我が母のように「おばあちゃん(義母、鬼のようなすさまじい人だった。)のおかげで、私がある。おばあちゃんに何もかも助けてもらった…。」などと、今の私は、正直思えない。

毎日、心の隅はさざなみが立ち悶々とする、母のように崇高な心を持ちたい。


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彼岸桜

2023-03-11 23:52:00 | 日記













       彼岸桜 稽古終えし子に 優し

















       美しき 彼岸桜 混乱の日に














       星の見えそうな あお空 犬ふぐり














       ふらここや 空っぽにしたい 心






孫娘の書道教室がある、公民館の駐車場の奥に、桜が咲いている。
驚いた。先週は全く気づかなかった。
稽古を終えて、玄関から出てきた孫も、綺麗だねぇ!とスマホで激写する。

気がつかなかったね。先週。
と言えば、「先週は凄い雨で、すぐに車に乗ったからね。」
そういえば、そうだった。

彼岸桜、としたが、本当のところわからない。(笑)
ソメイヨシノのわけはなく、河津桜や十月桜ではない。と思う。

淡いピンク色が可愛らしい。
葉が出始めてる枝もある。

横の神社の敷地にある、ブランコなどの遊具で、今日は子どもたちが、結構遊んでいる。
暑いくらいになった今日。


朝八時過ぎ、義母の施設から、「入院先が決まり、今搬送されました。」と連絡が入った。

二時間後、再度施設から、「すぐに病院へ行けますか?
検査結果で、脳の出血が見られたので、ご家族を呼ぶようにとの事です。」

夫と二人急ぎ、車で10分程の総合病院へ向かった。

昨夜の話しで、誤嚥肺炎だなは薄々わかってはいたが…。
まさか。

すぐに、脳神経外科の医師から、説明を受けた。

右側に大きな血腫が見られる。硬膜下血腫です。

骨と右脳の間に、おそらく徐々に出血していき広範囲になりその部分が右脳を押し左脳を圧迫している。意識が混濁しているのはそのせいです。
高齢なのでリスクが大きい、手術の途中での急変が多いに考えられます。手術はおすすめしません。
それから、誤嚥性肺炎については薬投与で対応します。これも正直どこまで回復するかわからない。
急変の可能性はこちらもあります。

自分たちだけで、手術はしないとは決められない。弟たちにも聞いて決定します、と伝え、夫は義弟たちと電話で長い事話していた。

義弟たちも、手術はしないと結論つけたようだった。

一応の処置を施された義母に、やっと会えたのは、二時間近く経ったころ。
目を閉じて、さほどは苦しくなさそう。寝息も穏やか。
熱も少し下がっているようす。 
お母さん、と耳元で呼んでみるけど反応はない。

この後、PCR検査をしてから個室に入ります。と看護師さんから説明があり、入院の手続きなどをして、本日は帰っていただいて良いです。

帰宅したのは、一時半。
疲れた…なんて言ってられないのだが。(この日は、孫の書道教室は、娘(孫の母親)が送っていった。)

これからの日々を、正直あまり考えたくない。

医師の、「延命措置はしますか?
早朝3時から4時の急変は、大変多い。その時連絡しても電話に出ない方もおられる。
その場合は、病院は管を気管に入れ、心臓マッサージをします。
いわゆる延命措置ですが、後で、なぜそんな事をした。と怒る家族もいらっしゃる。
病院はそこからは管は抜けない。殺人になるからです。
なので、はっきりとご家族の意思を聞かせていただきたい。

夫は、「延命措置は望んでいません。」はっきりと告げた。




(いつも沢山のリアクションをありがとうございます。暫くブログは休みます。
コメント欄も閉じます。)




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卒業歌

2023-03-11 00:06:00 | 日記












       二年後は 我が為に泣く 卒業歌



   制服の 子らのお喋り 蝶の昼



今年から卒業式は、一年生二年生も、列席するようになった。  
コロナ以前が、学校行事にも戻りつつあるのだろう。

小学校の卒業式は、卒業生だけだった孫娘。
小四の三月から、突然二ヶ月越えの休校となった、この子たちは、当然、先輩の卒業式に出席するのは初めての事。

初めての、先輩たちの卒業式は驚きと感動でいっぱいだったよう。

「泣いちゃった。隣の男子が泣いて、もらい泣きして、また隣と後ろの子が泣いて。
卒業生が歌う(森山直太朗の)桜。にもう涙止まらなくてさ。」

お昼で下校のこの子を、迎えに行き、後は、以前の小学校からの仲良しさんと、小学校の先生に会いに行き、帰ってくれば、ばあばの家でずっとお喋りの、子たち。
制服は着替えないまま。(笑)


















       姑の不調 知らせる電話 春の雷



   目薬さす いつからか 春は鬼門





夕方、義母の施設から電話が入った。
正確には、数十分経って気づき、かけなおしたのだが。
夕飯を食べようとした矢先の事。

夜勤の介護士さんのようで、初めて聞く声。
義母の容体が悪いと、昼食の様子からを話してくれる。
あまり、食事もすすまず、夕飯の時吐いてしまった。
その際、吸引したと言う。
詰まらせたのだろうか。
急遽、かかりつけの看護師を呼び、聴診器をあてると、肺の雑音があり、37度5分の熱がある。
38度に上がったら、主治医を呼びますので。
と電話を切った。

夫は、早くも最悪事態を想定して、いろいろ考えているよう。

三月四月は、高齢者はきっと鬼門なのだと思う。
長く寒い冬を乗り越え、ふっと力が抜けるのだろうか。

母や伯母の事が蘇る三月、そして四月。桜の美しい頃…。

長男の嫁は、まだ体調が万全ではない。
心の準備も出来ていない。

お義母さん、もう少し頑張って下さい。
というのは、自分勝手過ぎるのかな。

(写真は、2枚とも、昨年三月に撮ったもの。)



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黄水仙咲く庭隅

2023-03-09 23:27:00 | 日記


















       庭隅の 灯しとなりて 黄水仙














       雨催い 心積もりや 黄水仙






       










       古庭に 紫陽花の芽の ありにけり
















       未だ咲かぬ 八重椿 風尖る夕







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