かつて 村民が畑を耕すと「地類権現」と彫付けされた石を発見したことから
当地を社地と定めたようで 仏や菩薩が 仮の姿で当地に現れたものすなわち
『権現様』とし祀り 《豊かな実りをもたらす地霊を祀った社》とし信仰され
社名も「地類神社」(土地の古老は じるいねさま と呼ぶそうだが)
と称していたが 明治期の「神社合祀」により地内の神社八社を合祀した事を
契機に村社にふさわしく 武蔵一宮に倣い現在の社名になったようである
今、境内を見回しても地類又は地類権現を示す痕跡が見られないのは如何にも残念
現在はそれを補って、趣きのある 拝殿前の狛犬の存在が 寂しさを救ってくれる
狛犬は 近年、昭和9年3月建立 流れ尾の勇壮な狛犬 石工の名はない
あさか みぞぬまひかわじんじゃ 埼玉県朝霞市溝沼6