今朝の読売新聞「編集手帳」より

生まれてまもない君に、いつか読んでほしい句がある。
＜寒き世に泪（なみだ）そなへて生れ来し＞（正木浩一）。
君も「寒き世」の凍える夜に生まれた。列島におびただしい
泪が流れた日である。◆震災の夜、宮城県石巻市の避難所で
お母さんが産気づいた。被災者の女性たちが手を貸した。
停電の暗闇で懐中電灯の明かりを頼りに、へその緒を裁縫用
の糸でしばり、君を発泡スチロールの箱に入れて暖めたという。
◆男の子という以外、君のことは何も知らない。それでも、
ふと思うときがある。僕たちは誕生日を同じくするきょうだい
かも知れないと◆日本人の一人ひとりがあの地震を境に、
いままでよりも他人の痛みに少し敏感で、少し涙もろくなった
新しい人生を歩み出そうとしている。原発では深刻な危機が
つづき、復興の光明はまだ見えないけれど、「寒き世」は
「あたたかき世」になる。する。どちらが早く足を踏ん張って
立ち上がるか、競争だろう◆原爆忌や終戦記念日のある８月と
同じように、日本人にとって特別な月となった３月が、きょう
で終わる。
名前も知らぬ君よ。
たくましく、美しく、一緒に育とう。

※読売新聞平成２３年３月３１日/朝刊「編集手帳」より

私は「へその緒・・」のくだりでうるうるきた。
「あたたかき世」になる。する。で涙が溢れ、どちらが早くのくだりで
号泣しちまった。

今どきの若い奴は

なんて素晴らしい奴が多いのだろう。

若い頃、
「今どきの若い奴は、なっとらん！」
って言われてませんでしたか？（逆に、言ったりも）
昭和だけでなく、きっと大正も明治も、江戸も、室町も、平安も、maybe,,,
「今どきの若い奴は、何を考えているのか・・なってない。
　あー、日本（大和？）の将来は一体どうなるのか。」
と。

この大震災で、避難所での今どきの若い奴やボランティアで汗を流す
若い奴をみると頼もしく思うと同時に、自分の若い頃が恥ずかしい。

今どきのおじさんももう少し、しっかりせねば。

誇り高き自衛隊の皆様

国家的危機に、命がけで国民を守る姿に深く深く
感謝するとともに、日頃から黙々と地道な訓練を
やってこられた崇高で、誇り高き自衛隊の方々に
深謝し、どうか最小限の被曝ですみますようにと
心から祈念いたします。

国を守る、国民を守る軍隊としては
間違いなく世界一だ、と実感してます。
＜追記＞
無論、言うまでもなく、住民を退避させるために最後まで
残り、津波にのみ込まれた警察、消防、自治体などの公務員の方々、
報酬もないのに地域住民を守った消防団の方々、、
あなたたちも世界一の公務員であり、誇り高き男たちだった。
（過去形で記す辛さ）

しっかり生きようね。

できる範囲で助け合おう。
泣いてる暇などない。