ふと氣を感じ振り向くと溜池の主猫神様？
が静かに諭すように仰った。
「酒が人間をダメにするんじゃない、人間
はもともとダメだということを教えてく
れるものだ、との立川談志師匠の教えを
忘れたのかニャ？このうつけ芋侍！」
「ぎょ、御意」
「励むのニャ〜」
身体からスッと酒が抜けていくのを感じる
晩秋の溜池での出来事でござった、、、w
「酒と女と歌を愛さぬ者は、一生阿呆で
過ごすのだ、とマルティン・ルター先生、
制御しがたいものを順に挙げると、酒と
女と歌だ、とフランクリン・アダムス氏、
それから、、友と酒は古いほどいい、、
親の意見と冷や酒は後で利く、、とも」
「し、知らんがニャ、、ほっといて
くれんかニャ」
と、背を向けられたでござる。
にゃんこ先生が辺りのベンチで寛いでおら
れたので語りかけてみた。
「ときには我を忘れるほど酔うことも人間の
特権だ、と山本周五郎先生も仰っているでは
ありませぬか」
「知らんがニャ」
🎵酒は涙か溜息か
こころの憂さの 捨てどころ
遠い縁の かの人に
夜毎の夢の 切なさよ
🎵酒は泪か溜池か
かなしい恋の 捨てどころ
忘れた筈の かの人に
残る心を なんとしょう
古賀政男メロディ藤山一郎先生の歌を
うろ覚えで口遊んでいると、鴨さんの
連合艦隊が迫ってきたでござるw
旅先で痛めた腰と股関節、足首に加え痛み
を紛らわすための毎夜の深酒で、身も心も
肝臓もすっかり錆びついてしまったなぁ。
溜池に架かる鉄橋の錆びついたビス？を
ジーーッと見つめシャッターを押しながら
「は〜っ、、溜池で溜息、
酒は涙か溜息か、、、なんてな」
ちょっぴりセンチな芋郎でござった、、