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本作はスピルバーグ製作云々よりも、猿の惑星1・2を手掛けたリック・ジャッファ&アマンダ・シルヴァーの夫婦脚本家による作品であることを、まずおさえておきたい。
このカップル、(知性を持った)動物と人間はどこまで理解しあえるのか、というテーマにそってずっと脚本を書き続けている人たちで、しかもその実力は、キャメロンの『アバター3』でも脚本を担当することがすでに決まっているほどの折り紙付き。
本作の舞台は、あのジュラシック・パークを超ハイテク化したジュラシック・ワールド。マルモのバックでロボット恐竜が踊っているぐらいで驚いているようでは、本作の最新式アトラクションにはもはやついていけないだろう。
そんな大人気テーマパークにT―REXよりも凶暴な遺伝子操作恐竜がもしも解き放たれたら…そこで展開される阿鼻叫喚の嵐は、まさにスピルバーグの十八番ともいえるシーンの連続で、よくR指定にひっかからなかったと感心するくらい残酷である。
凶獣インドミナス・レックスを打倒すべく用意されたのが、猟竜ラプトルのカルテット。4匹が人工孵化してからずっと育ててきた主人公オーウェン(クリス・プラット)が駆るハーレーとともに、レックスを追跡するシーンなどは、色ボケ小僧すら納得のカッコ良さだ。(しかしヒロインの女優さん、(-ω- ?)か恐竜なみに足が太い)
社会的ヒエラルヒーにおけるマウンティングのため、楽しみのためだけに殺戮を繰り返すインドミナス・レックスの姿は、恐竜たちを見世物として楽しんでいる人間たちとさして変わらない。その殺戮を止める手段がこれまた人間達による“ハンティング”という、なんともシニカルなシナリオなのである。
T-REX「ありがとな、俺様としたことが危ないとこだったぜ」
ブルー「上には上がいるってことすかねぇ」
T-REX「まあな。じゃあ、あばよ」
(オーウェンに向かって)ブルー「ねぇ、ご褒美にこいつら食っていい」
オーウェン「ダーメ」
ブルー「何だよ、つまんないの」
(施設に向かって)T-REX「ここを仕切ってるのは俺様じゃー」
ジュラシック・ワールド
監督 コリン・トレヴォロウ(2015年)
[オススメ度
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