ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

天然コケッコー

2008年03月07日 | 激辛こきおろし篇
全校生徒数わずか6名という過疎化の進む小学校兼中学校に、東京からイケメンの男の子が突然転校してきた。かといって、三井のリハウスの美少女から巨乳系アイドル女優に成長しつつある夏帆のライバルとなるような相手がこんな田舎にいるはずもなく、イケメン君とそよ(夏帆)の2人は、周りにほとんど邪魔されることのないまま、観客の予想どおりカップルとしてハッピーエンドを迎える初恋物語だ。

『リリィ・シュシュのすべて』に出てくるような病んだ子供はこの映画には一人も登場せず、メタミドボスのような異物は一切発見できない設定に元々なっている。こんな純粋培養の作品を見せられて40過ぎのオヤジが感動できるはずもなく、夏帆のファンでもない限りわざわざ2時間を費やす理由も見当たらない。

要するにこの映画は人間の<負>の部分をすべて排除した天然記念物のような作品なのだ。しかし、愛のないチューをして相手にコートを平気でねだるような女の子の方が、援交に悩んで自殺する女の子よりも、よっぽど怖いような気がするのだが。

監督 山下敦広(2007年)
〔オススメ度 

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