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一見すると、娘イーディスを永久に手元においておきたいおっかない父ちゃんや、無能のくせに序列をわきまえろとインド人女性警察官にパワハラを繰り返す警察署長たち男どもに、“穴をまくって”見せたフェミニズム映画であるが、私の意見はちと異なる。なぜなら、この映画欧米のリベラル系映画評論家の受けがあまりよろしくない、というよりも最悪だからである。
アレックス・ガーランドの『MEN』でも、夫の愛を拒否ったあまり大変な経験をする羽目になるフェミニストを怪演したジェシー・バックリーが、黒人男と同棲中のアイルランド人シングルマザーローズを演じているのだが、これがとにかく下品。トランプでさえよういわんはというような4文字言葉を連発し大いに場を盛り上げている?のである。それに対するは、隣の家に老親2人と住んでいる敬虔な淑女イーディスを演じるオリヴィア・コールマン。
イーディスの手元に届いたひわいな4文字言葉を美しい文字で並べたてた一通の手紙。その犯人として隣家のローズが疑われたからさぁ大変。男社会の警察署でいつも辛酸をなめさせられているインド人女性警察官モスは、真犯人は別にいるに違いないと署には内緒で独自に捜査を開始するのだが....未だトランプモードに切り替わっていないハリウッドでもしもこんな映画を作ったら、汚い言葉にP音が被せられて面白さも半減してしまったことだろう。
しかし今回舞台となっているのは、1920年代ロンドンの南方に位置する港湾都市である。労働者階級が多く住むこの街では、当然リベラルが作り出したウォークカルチャーにもとづくヘイトスピーチへの“検閲”などお構いなく、誰も彼もが汚言葉をいいたい放題だったのである。警察官から「お前が手紙を書いたんだろ」と職務質問されたローズ、「普段から口に出してるのに、わざわざ(手紙に)書く必要なんてあると思う?」まったくもってごもっとも。
要するに、今現在のアメリカのように自らの鬱屈した想いをむりやり、歪なウォークカルチャーで覆い隠そうとするから問題になるのであって、リベラルを気取っている自分達は幼○性愛か同○愛のド変態人間たちです、と正々堂々公表すればいいのである。エプスタインやディディ主催の乱行パーティーの隠し部屋でこそこそストレス発散したりするから、DSに弱味を握られて手を貸さざるをえなくなるのだ。
この映画は、セレブを気取った英国淑女が自分の本性を堂々と公の場でさらすことによって、ウォークの呪縛から解き放たれる物語なのである。オ○マの元愛人エ○ニュエル駐日大使就任以降、TV界を長らく干されていたとんねるずやダウンタウン等の低俗ネタを得意とする芸人たちの復帰も間近であろう。そろそろ帰国が近づいているエ○ニュエル坊やにはエールに替えて、“死にぞこないのしなびた玉袋野郎”という言葉を是非送りたい。
リトルハンプトンの怪文書
監督 テア・シャーロック(2024年)
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