ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

植田ショック

2024年08月04日 | 映画評じゃないけど篇


日銀植田総裁の利上げ宣言により、日経平均はブラックマンデー以来の大幅値下げ、円高が一気に進み1ドル140円をわりこみそうな日本。新NISAのオルカンなどドル建て投信でウハウハ気分を味わっていた皆さんも、連日熱戦が続いているオリンピックどころではなくなっているのではないだろうか。不動産バブルがはじけ百年に一度の大洪水にみまわれて沈没寸前の中国を笑っている場合ではなくなっているのである。

日本人へのNISAの売り込みに非常に熱心だったバイデンが大統領選挙不出馬を表明、予測不能男トランプがマトリックスばりの弾丸避けで奇跡の復活を遂げ、バイデンという後ろ楯を完全に失いレイムダックと化した岸田首相が自らの保身のため、身近に迫った総選挙に備え物価抑制=利上げで国民のご機嫌伺いに走ることは自明だったはずである。

大方の予想では9月と見られていた利上げをなぜこの時期に、と(おそらく自分達も株式投資で大儲けしていた)アナリストの皆さんも一様に首を傾げていた。不人気のカマラ・ハリスをあわてて代役におさめたアメリカ民主党とて、貧乏人の生活を圧迫しているインフレを抑え込まないことには、トランプとまともに闘えないほどまで追い込まれていたのではないか。

バイデン民主党が、最大のサポーターである戦争屋に貢ぐため、ウクライナやイスラエルの軍事援助で多大な犠牲をアメリカ国民に強いてきたツケが一気に回ってきてしまったのである。そんなインチキいつまでも続くわけないよと静観していた賢明な皆さんの予想通り今回はじけた紛争バブル、4年前から密かにはじまっていたドル高円安&(日本の)0金利による円キャリートレード株高&インフレのカラクリを放棄せざるを得なくなった証拠と言えるだろう。

ウクライナやイスラエルへの軍事援助継続を未だ明確にしていないハリスは、カ州司法長官時代からの死刑反対論者。9月4日に予定されているトランプとの討論会次第では、今現在はバイデンがかき集めた選挙資金で糊口をしのいでいるハリスへの、戦争屋や富裕層からの資金供与も打ち切られ、一泡沫候補として歴史にその名前を刻むことになるだろう。オバマが作り上げたウォークカルチャーの仮面を被ったネオリバタリアンキャピタリズムの時代が遂に終焉を迎える。歴史の潮目が明らかに変わったのである
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