朝晩冷え込むようになりました。
この時期は、手袋がかかせません。
スマホを素手で触るのも冷たくて嫌になります。
子どもの頃の手袋といえば、ウールのミトン。
雪が降ると子どもはうれしくて外で遊びます。
湿った雪は毛糸の手袋にくっついて、雪団子なのか自分の手なのかわからなくなります。
それでも、汗をかきながら、友だちと楽しくたわむれていたのを思い出します。
遊んだあと、濡れた手袋をストーブの前で乾かしていると、ナフタリンのほのかな香りのする湯気が立ちのぼっていましたっけ。
大人になった今は車を運転するので、もっぱら革の手袋を愛用しています。
羊皮はやわらかく、手になじむので、安心してハンドルを握れます。
真冬はカシミアの裏地付きを使っています。
パソコン仕事をするときは、指なし手袋をすることも多いです。
手首を冷やさないようにするだけでも、指先の保温に役立つからです。
寒い冬は体温維持のために血管が縮まるので、血の巡りが悪くなりがちです。
その結果、手足が冷たくなったり、肩こりしやすくなったり、膝や腰の痛みが強くなったり・・・
心臓の血管が急に縮まると、狭心症、心筋梗塞、不整脈などを引き起します。
実は今の時期、救急車のサイレンがしょっちゅう鳴り、医療現場はにわかに忙しくなります。
心臓麻痺や脳卒中の患者さんが多く運び込まれるからです。
タバコを吸っている人、吸っていた人、気をつけてください。
自分は吸わなくても、普段、受動喫煙をしやすい環境で生活している人も、気をつけてください。
タバコは動脈硬化を促進します。
動脈硬化は自覚症状のないまま進みますから、心筋梗塞や脳卒中(脳出血や脳梗塞)で倒れる日は、ある日突然やってきます。
検診で、コレステロール値の異常や、血圧高め、尿に糖が出ている、太鼓腹などを指摘されていませんか?
女性の更年期は、一気にこのような異常が来やすいので、要注意です。
わかっちゃいるけど・・・という言葉で片付けやすいですが、後悔したときは、手遅れなことが多いのが、こういった病気の怖いところです。
先日、大切な、大切な友人を亡くしました。
突然のことでした。
医療者の友人として、もっとアドバイスできたのではないか・・・?
悔やんでも悔やみきれません。
これを読んでくださっている方々へ・・・
まずは、面倒くさがらず、手袋をして、手を冷やさないでくださいね。
アルコールで荒れていたら、クリームも塗ってあげてくださいね。
ご自分を大切に。
ウクライナの昔話 『てぶくろ』