釜山領事館前に従軍慰安婦像を設置した事で、1月6日に日本政府は4か条の対抗措置を表明した。
その後の韓国の対応は迷走を極めたが、中でも、日本固有の領土である竹島に従軍慰安婦像を設置する件では、
日本政府の怒りが頂点に達したと考える。日本世論の80%以上が今回対応に賛成している。
2017.1.20 16:33更新
【WEB編集委員のつぶやき】
竹島は日本固有の領土 韓国は「慰安婦像」設置なら取り返しのつかぬ事態招く
http://www.sankei.com/politics/news/170120/plt1701200030-n1.html
韓国は事の重大さを認識できていない。ソウルの日本大使館前、釜山の日本総領事館前に続き、日本固有の領土である竹島(島根県隠岐の島町)に慰安婦像設置を計画しているという。像の設置が実行されれば、日韓関係は完全に終わることになろう。
慰安婦像は「最終的かつ不可逆的に解決」とした日韓合意で撤去を約束、外国公館の安寧と尊厳を守るよう定めたウィーン条約に反する。韓国は北朝鮮や中国の野心に目を背け、「反日」で不満や恐怖をそらし続けてきた。そして「法治国家」でないことを改めて世界に知らしめることになる。
韓国・京畿道の議員団は年内に竹島に慰安婦像を設置すべく、16日から募金活動を始めた。
聯合ニュースによると、議員ら34人が加入する「独島(竹島の韓国での呼称)愛・国土愛の会」が、水原市にある道議会のロビーに募金箱を置いた。街頭での募金活動も計画しているという。
同会は、今年上半期に像1体を議会に設置、2011年にソウルに設置された12月14日に合わせ、1体を竹島に設置する方針だ。
この計画について菅義偉官房長官は、「竹島の領有権に関するわが国の立場に照らしても受け入れられず、極めて遺憾だ」と述べ、韓国側に抗議した。岸田文雄外相も、「竹島はそもそも国際法上も歴史的にもわが国固有の領土だ」と明言した。
聯合ニュースによると、韓国で竹島を管轄区域とする南東部慶尚北道知事は、「少女像(慰安婦像)の設置推進はいいことだが、場所だけは慎重に検討、考慮すべきだ。感情的でなく慎重にならねばならない」と語り、「独島は神聖な領土として保存し(像設置は)別の場所でもできる」と話した。その上で、問題解決は自身に任せるよう訴え、京畿道の議員の動きにクギをさした形だ。
韓国外務省は19日になって、「少女像と性格が全く異なる独島を結びつけるのは望ましくない」と初めて見解を表明したが、レームダック(死に体)となった政権は為す術がない。
一方、釜山の慰安婦像について、道路を管轄する釜山市東区長は「像の永久的な保存・管理する方策が必要」と述べ、「許可した以上、撤去しないという立場に変わりはない。防犯カメラの設置を含む措置をとる」と話した。
こうした中、韓国大統領選への出馬を事実上、表明した潘基文前国連事務総長は「日本があれこれ言っているが、10億円が像撤去に関連するのなら間違いだ。ならば金を返さねばならないということだ」と語ったそうだ。
穏健な発言で知られた潘氏だが、離任し帰国の途につくや韓国向けの発言に転換。日韓合意を「歓迎する」とした自身の発言は「合意に至ったことを歓迎したわけで、具体的に何がうまくいったのかを話したのではない」と言い繕った。この節操のなさは「歴代最悪の国連事務総長」と揶揄されるのもむべなるかなだ。
すでに大統領選出馬を表明した野党「共に民主党」の文在寅前代表ら、他の有力候補は日韓合意の見直しや再交渉を主張しており、潘氏までが世論にすり寄った。
日本政府は像設置に抗議、駐韓大使を今月9日に一時帰国させている。外務省は早期帰任を模索していたが、安倍晋三首相は19日、岸田外相と協議し、像撤去などの動きがない限り帰任させない方針を確認した。
これには全面的に賛成する。
像撤去が無いまま、なし崩しの帰任は韓国に「日本は像設置を許した」という誤ったメッセージを送ることになる。そして、「慰安婦問題」が幾度も蒸し返されるのは間違いないからだ。
(WEB編集チーム 黒沢通)
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