今年中に書いてない演奏会感想を簡単に。
12月11日(日)田中幸治playsシューマンVol.1へ行く(だいしホール)。
シューマンのピアノソロ、ピアノ含む室内楽、声楽作品の全てを
演奏する”シューマン・シリーズ”。壮大な計画がスタート。
ソプラノに天羽明惠を迎えた第1回。
曲目は全て書かないが、ピアノ作品については、
非常に渋い選曲。小品が並ぶ。
こういう作品を取り上げること自体に意義があるし、
演奏も良かった。
僕が田中先生のピアノを好きなのは、
非常に一音一音を無駄にしない、
かゆいところに手の届く演奏だから。
天羽さんを迎えた声楽作品は、
「ミルテの花」と「6つの歌」。メジャーな作品とマイナーな作品。
譜面をそのまま持って歌っていたのが気になったが、
非常に良かった。
天羽さんの歌は東京で一度聴いていたが、
プロフィール通り、コロラトゥーラだけでなく、
非常にリリックな声でもある。だから、
作品の持つ喜び、悲しみなどの深みに光がよく当たっていた。
このシリーズ、シューマンの代表曲が
まだ沢山残っているので、今後が楽しみだ。
と思いつつ、これまでのように別の作曲家の作品の演奏会も
並行して開いて欲しいとも感じる(欲張りか)。
皆さんぜひ、Vol.2以降へ足を運んでください。