佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

田中幸治playsシューマン Vol.1

2005年12月31日 11時45分04秒 | クラシック

 今年中に書いてない演奏会感想を簡単に。

 

 12月11日(日)田中幸治playsシューマンVol.1へ行く(だいしホール)。

 

 シューマンのピアノソロ、ピアノ含む室内楽、声楽作品の全てを

演奏する”シューマン・シリーズ”。壮大な計画がスタート。

ソプラノに天羽明惠を迎えた第1回。

 

 曲目は全て書かないが、ピアノ作品については、

非常に渋い選曲。小品が並ぶ。

こういう作品を取り上げること自体に意義があるし、

演奏も良かった。

僕が田中先生のピアノを好きなのは、

非常に一音一音を無駄にしない、

かゆいところに手の届く演奏だから。

 

 天羽さんを迎えた声楽作品は、

「ミルテの花」と「6つの歌」。メジャーな作品とマイナーな作品。

譜面をそのまま持って歌っていたのが気になったが、

非常に良かった。

天羽さんの歌は東京で一度聴いていたが、

プロフィール通り、コロラトゥーラだけでなく、

非常にリリックな声でもある。だから、

作品の持つ喜び、悲しみなどの深みに光がよく当たっていた。

 

 このシリーズ、シューマンの代表曲が

まだ沢山残っているので、今後が楽しみだ。

と思いつつ、これまでのように別の作曲家の作品の演奏会も

並行して開いて欲しいとも感じる(欲張りか)。

皆さんぜひ、Vol.2以降へ足を運んでください。