天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

近況紹介

無職70歳です。65歳と2か月で脳梗塞を発症、5か月間の入院を経て、6か月後に復職しました。 4年後、薬を卒業しました。通院はありません。 好きな言葉は、「着眼大局、着手小局」です。 モットーは、「実態は、現場・現物・現実・数字で確認する」です。なので、根拠は出来るだけ事実・現物を示します。 原理原則は「観察(問題点を探る)・分析(その原因を探る)・判断(緊急と根本的な対策)」です。 読書・筋トレ・散歩・旅・映画館での映画鑑賞時間を過ごすのが好きです。

戦中派不戦日記8

2005-11-25 18:44:34 | 戦中派不戦日記
 8月16日 明るい。くらくらするほど夏の太陽は白く燃えている。負けたのか! 信じられない。この静かな夏の日の日本が、今の瞬間から、恥辱に満ちた敗戦国となったとは!   日本が負けた。嘘だ! いや、嘘ではない。  . . . 本文を読む
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戦中派不戦日記7

2005-11-24 18:46:18 | 戦中派不戦日記
 8月14日 もう十二時近いころであろう。天地は森閑としている。 この数日、夜、警報が鳴らない。この二,三日は、昼でさえ全国的には敵機の来襲がいささか衰えたようである。それが却ってぶきみ千万である。日本がソ連に宣戦しないことを思い合わせて、実にえたいの知れない不安が這い上がってくる。 寝ようと務めた。しかし、寝られない。胸が波を打って、眼が冴えて、頭は嵐のような空想を果しもなく描いていく。   . . . 本文を読む
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主人在宅ストレス症候群

2005-11-21 14:45:26 | 日記帳
 昨日、「主人在宅ストレス症候群に悩む妻たち」なる新聞記事を読んだ。(The Japan Times Weekly) 積読の書籍や新聞類が多く、日本の新聞もあと読みが多い。  まだ、定年まで10年以上を残すとはいえ、軽視できないことだ。日本は離婚率が米国に次いで高いそうだ(毎日新聞エコノミスト)。まだまだ仕事(会社)人間の多い団塊世代が退職を始めると、ますます離婚率が増加するかもしれない。いやい . . . 本文を読む
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アニータ・ロディックさん

2005-11-19 13:31:37 | 日記帳
 ビジネスを数字だけで語る経営者って、何て退屈なんでしょう。そういう人って、ご臨終間近というしかありません。私は数字より、人に関心があるのです。 (11月19日付け 朝日土曜版)  あなたのことは新聞を読むまで知らなかった。63歳ですか。「老いてますます過激になる」が座右の銘だそうだ。日本ではイオンさんが展開されている「ザ・ボディショップ」の創業者。ご主人はホームレス支援の雑誌を刊行され . . . 本文を読む
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戦中派不戦日記6

2005-11-18 18:33:54 | 戦中派不戦日記
 8月10日 日本人の大部分は、理性的にはこの戦争には勝てまいと考えている。しかし感情的には、まさか負けやしないだろうとまだ考えている。(中略) 最後の一兵まで、など口でいうのはたやすいが、事実として出来ることではない。向うの三割をやっつけたとき、こちらが七割やっつけられたとしたら、あとは物理的に袋叩きに会うのが戦争というものだ。無益で悲惨な戦争だ。女子供をみなわれわれの手で処分し得るとは、いかに . . . 本文を読む
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戦中派不戦日記5

2005-11-16 18:27:15 | 戦中派不戦日記
 8月8日 広島空襲に関する大本営発表。 来襲せる敵は少数機とあり。百機5百機数千機来襲するも、その発表は各地方軍管区に委せて黙せし大本営が、今次少数機の攻撃を愕然として報ぜしは、敵が新型爆弾を使用せるによる。「相当の損害あり」といい「威力侮るべからざるものあり」とも云う。嘗てなき表現なり。いかなるものなりや。  広島、長崎に原子爆弾が落とされた。表現できない人的被害が発生した。 . . . 本文を読む
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物質は精神を含有しているのか?

2005-11-13 07:30:21 | 自我
 精神と物質とは相補的関係にあるだろう。精神は物質によって自己を表現し、物質は精神によってその盲目性を脱し得る。 「こわくない物理学 物質・宇宙・生命」(新潮社刊 志村史夫著)   さて、物質は精神を含有しているのだろうか? . . . 本文を読む
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戦中派不戦日記4

2005-11-12 09:18:23 | 戦中派不戦日記
 6月3日 これは現実のことなのか。ほんとうに何もない! 赤い焼土の上には、ここもまた鶏小屋みたいな赤トタンの塊が、ぽつりぽつりと散在しているのみ。-その中を、陸軍のトラックが群れをなして往来している。  原因がなにであろうと、戦争は避けるべきだ。   . . . 本文を読む
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戦中派不戦日記3

2005-11-06 09:33:31 | 戦中派不戦日記
 5月29日 B295百機横浜を大爆撃した由。品川あたりもやられたという。 6月3日 朝、自転車で下目黒の焼け跡へいってみる。 途中の電車通りの焼け跡もそうだが、いたるところ罹災者が一坪ほどの掘っ立て小屋をたてて住んでいる。(中略) これは現実のことなのか。ほんとうに何もない!赤い焦土の上にはここもまた鶏小屋みたいな赤トタンの塊が、ぽつりぽつりと散在しているのみ。   東京、横浜、名古屋、大阪と大 . . . 本文を読む
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戦中派不戦日記2

2005-11-01 09:08:54 | 戦中派不戦日記
 3月10日 午前零時ごろより三時ごろにかけ、B29約150機、夜間爆撃。東方の空血の如く燃え、凄惨言語に絶す。 爆撃は下町なるに、目黒にて新聞の読めるほどなり。(中略)昨晩目黒で、この下町の炎の上を悠々と旋回しては、雨のように焼夷弾を撒いているB29の姿を自分は見ていた。おそらくきゃつらは、この下界に住んでいる者を人間仲間とは認めない、小さな黄色い猿の群れとでも考えているのであろう。勿論、戦争で . . . 本文を読む
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