天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

戦中派不戦日記2

2005-11-01 09:08:54 | 戦中派不戦日記

 3月10日 午前零時ごろより三時ごろにかけ、B29約150機、夜間爆撃。東方の空血の如く燃え、凄惨言語に絶す。 爆撃は下町なるに、目黒にて新聞の読めるほどなり。(中略)昨晩目黒で、この下町の炎の上を悠々と旋回しては、雨のように焼夷弾を撒いているB29の姿を自分は見ていた。おそらくきゃつらは、この下界に住んでいる者を人間仲間とは認めない、小さな黄色い猿の群れとでも考えているのであろう。勿論、戦争である。敵の無差別攻撃を、天人ともに許さざるとか何とか、野暮な恨みはのべはしない。敵としては、日本人を何万人殺戮しようと、それは極めて当然である。 さらばわれわれもまたアメリカ人を幾十万人殺戮しようと、もとより当然以上である。いや、殺さねばならない。一人でも多く  

  10日は「東京大空襲」という名で記憶される日である。

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