てぬぐいかまって!

ケロヨンのてぬぐいコレクション

「チュー専」という染め方(嘘)

2009年12月01日 | お勉強
先日放送された「美の壺」という番組
手拭いがテーマだったんです
今日12月1日午前の時点ではHPにはアップされてないようだけどね

ケロ テレビは基本 タモリ倶楽部しかチェックしてないから(おいおい)
放送されることは知らなくて
いとしのうえさまに教えてもらって
なのに本放送は とりこんでて見られなくてぇ 再放送でやっと観たんでつ
25分しかない番組ですけど
とっても充実した内容だったですよ
でも もしかして本当は 夏に放送する予定だったのでは?って思った
だって 正雄ったら浴衣きて 花火見に行ってたし(笑)
番組のことは また後日ゆっくりと…




で その番組でも取り上げていましたが
私が大好きな手拭い屋さんの「かまわぬ」さんは
「注染(ちゅうせん)」という染め方です
これはその字のとおり染料を注いで染めるのです


ほら 職人さんがジョウロみたいので ね?!

そして注いだ染料を圧搾機でもって 下へ引き抜く!
すると一瞬で何枚もの手拭いの出来上がりです
その前に 染めたくない所に糊をつけておく あるいは
糊で土手を作っておく訳ですね!
この染め方の特徴は
何と言っても 一度にたくさんの手拭いが出来上がるという効率の良さと
染めた所の輪郭が 少しだけボンヤリして
そこが優しい雰囲気になる という所でしょうか
あ 忘れちゃいけないのが 表も裏もなくなる ということか
これだと 布を染料が通過するので
裏の色が薄いなんてことがないのですね
番組では 裏が見えて粋じゃないのを嫌った昔の人が
こちらの染め方を好んだ と言っていました
なるほどね!

しいて言うなら弱点は
あまり細かい模様が出来ないってことかな?
細かい模様なら「手捺染」の出番ですからね
ま そりゃあ おいといて…

番組を見ていて驚いたのは 注染でも色をぼかしてグラデーションのようにできる
ってこと!
この技法だと無理だと思っていましたが
そういえば かまわぬさんの手拭いで
あるんですよね 黄色からグリーンへのグラデーションとかが
なんか 職人さんがジョウロとは別のものでやってましたね
録画したので もっかい観てみよっと!


ちなみに 「手捺染」という染め方は
「染の安坊」さんなんかがそうですが
上から染料を 塗る という感じなので
グラデーションはお手の物だぃ!という事でした
手捺染については 次回…






この番組も 今後チェックしよっと








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それにしても 前回のタモリ倶楽部…(笑)好きだけど!

晒しになったら

2009年11月24日 | お勉強
さて前回は綿織物のことを少しお勉強しました
手拭いは綿織物の「晒し」で 出来ています
晒しの状態になったものを手拭いにするには
次は何をするのかな?

今回は 大好きな「かまわぬ」さんの手順を追ってみます

まず 1反12メートルもあるものを 水洗いするんですって!
それは 染料を浸透しやすくするためだということです

当然 洗ったら干さないといけませんが
12メートルを切らずに干すので 干し場の高さが10メートル以上だってよ!

 圧巻です!

しかもその干し場 台の上から手作業だってんだから 怖いねどうも

 ひ~!おいちゃん怖くないの?

こうして 怖い思いをして(なのか?)乾いた晒しに
ガラを付けて行くわけですが 
その前に!
もう一手間必要なんですな

染め方には何種類かあるようですが
そのどれもたぶん 糊付け という工程を経ています
染めたくない所に糊を付けるのですね!

まず糊をつけたい所をくりぬいた型を作ります
それは和紙を柿渋で塗り固めたものだそうで「渋紙」というそうです

いまだに和紙を使っているところがいいね!

もちろん感光紙などを使ってトレースするなど
技術の進歩もあり それを採用している所もあるようです

それができたら 何と1枚ずつそれを置いて糊付けをするそうです
1枚1枚手作業ですよ!



木綿が1反12メートルですから~
それを何反もでしょ!
晒しから考えたら この手間 気が遠くなんね…

小学校くらいで経験した版画みたいなもの?

これが1色だけのデザインなら簡単だけれど
2色以上だと 糊で土台を作って
あいたところへ染料を流し込むということになるそうです
あ そのあたりは 次回ということで(笑)

そして 糊付けを終えた反物は糊が流れるのを防ぐため
「おがくず」や「粟がら」を付けておく
と あります



こういう所がなんか好き!

この便利になった時代に 例えば化学製品で何か代用してしまいそうなところ
いかにも昔から使っているものを 今もそのまま使う
なぜならそれが一番便利だから
ケロむしょうに こういうのに弱いのね

「おがくず」はまだ見たことがあるよ
駅のホームにもあるもの
でも「粟がら」って見たことないなぁ
粟のからですよね 籾殻みたいなもの???
ネットで調べても「マッコルリ」とか出てくるし(笑)

今度知り合いに聞いてみようと思います

で やっと やぁっと次が染めの作業です

染の技法については また次の機会にいたしましょう







ふぅ~む 大変なんだねぇ… しみじみ






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木綿について

2009年11月17日 | お勉強

手拭いは綿100%です
そしてとっても色が鮮やかで きれいです
肌触りがよく 吸水性も通気性もよい繊維です
たくさん使って たくさん洗って とっても便利
でもこれは 綿だから出来ること
今では当たり前の綿ですが 綿はとっても ありがたいもんですね
ケロは最近お勉強して知りました 遅い…


綿の手拭いは当たり前のようですが
実はその歴史は 意外と浅いものでした





今では当たり前に木綿の衣類を来ている私達ですが
木綿のもと 綿花が連続して栽培されるようになったのは
戦国時代後期だそうです
それまでは 綿は輸入だったそうで
とっても高価なものでした
庶民の手に入るようになったのは 連続栽培が出来るようになった後です


それまで庶民は 麻を主に身に着けていました
一方 お金のある人達は 絹織物を身に着けていました

遺跡から出土した埴輪が はちまきをしていた
すでにその時代から 人間は手拭いらしきものを使っていたみたいです
でも これはおそらく 麻が絹だろうと言われています

 これがはちまきかどうか わかりませんが


麻と絹では全然とがうこと
それは 色のバリエーションです
絹はとってもよく染まるため
いろんな鮮やかな色の糸を作る事ができました
それを組み合わせて 鮮やかな模様のものも 当然できます
しかし麻は 丈夫だけど染まりにくいので
庶民の衣類は たぶんとっても地味だったのでしょうね



きっと 庶民にとって木綿が一般的になった時って
こんなに使いやすい繊維はないって 驚いたでしょうね
丈夫で吸水性・通気性に優れていて その上染めやすいので
庶民の衣類も やっと今のようにあざやかになったのかな って思います
その後 幕府のお達しで贅沢なものや煌びやかなものの使用を禁じられた
そうして発達したのが 鼠(グレー)と茶色のバリエーションだそうですが
それはまた 別の機会に…




綿花の連続栽培がなければ
今のように かわいいガラの手拭いは生まれなかった ということ
綿の原産地は インドやアフリカですから
長い長い道のりと 長い長い時間をかけて
やっと今があるのですね
そう思うと 本当に愛しいものです








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きりっぱ!

2009年11月10日 | お勉強
そもそもなぜ 手拭いは端が切りっぱなしなのか
それはケロの至福の時間のため
なんて もちろんうそです
私もその理由は 約1年半前には知らなかったので
しっかり調べた経験があります





まず 作っている状態では 反物のように長~いものです
昔はそれを そのまま持って売りに出ていた
そのため いちいち縫ったりしないでその場で切って売ってしまう という説
もしかしたら 普通に2倍、3倍の長さでも売っていたかも?


それから 切りっぱなしのおかげで 乾きが早く
汚れやホコリがたまらなくて衛生的
日本の風土には向いていますね
いや 本当に乾くのは早いですよ
ギュッと絞って パンッてのばして干しておけば
15分もすりゃぁ 乾くですよ


あとは 縫い目がないと結んだり縦に裂いたりが とってもしやすいですな
ペットボトルホルダーなんかにする時は
縫い目がないからできるんだなって感じますし
例えばよく時代劇なんかで
娘さんの下駄の鼻緒が切れてしまって
「困ったわ」
なんてぇ時に
通りかかった若い衆が 自分の手拭いを歯で裂いて
ささっと鼻緒にすげかえて
「さ これで」
「まあ ありがとう」
なんて結果 恋におちる
なんてのがありますね あるのか?
あれも 端が縫われていたら 若い衆だってそう簡単に裂いたりできませんから




今回はかまわぬさんのサイトを参考にさせていただきました




どの説も本当だと思いますけれど
どっちにしても 江戸時代にはそうとう生活に密着したアイテムだったのでしょうね
ということは
綿織物がずいぶんと手に入りやすくなっていた
ということです
庶民にとって 綿は ずっとずっと長いこと 縁がなかったのですから



次回のお勉強は
綿織物についてにしようかな






そう ケロ弁の翌日はちょっとまじめモードになってみるの







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手拭いの生地について

2009年11月05日 | お勉強
麺 …じゃなくて綿100%はもちろんですが
晒(さらし)が基本だそうです
手拭いを作る前は晒ですもんね
その生地にも種類があるそうで…


戸田屋商店さんは30番手の特岡(とくおか)
これは額装向けだそうで
生地目が細かくて発色も良く さらっとした感触
確かにそう
表面がつるっとしていて いつまでもパリッとしててくれる
一見 あまり水を吸わなそうでいて きちんと吸ってくれます

それに比べて かまわぬさんのは少し凸凹がある感じの総理
総理は20番手(これ「そうり」って読むのかな?)
実はこっちが好き
かまわぬさんのは「上総理」だそうで
晒の総理よりも 少し糸の本数を増やしてあって
肌触りを良くしてあるとか
吸水性が良く 長く使えばそれだけ柔らかくなるのが特徴 とのこと
そうそう お風呂のあとは かまわぬに限ります
いちばん古株のかまわぬ手拭いは 確かにとってもやわらかくなったもんなぁ
晒はシャリシャリした感じだけれど それよりだいぶ優しい肌触りです


左が総理 右が特岡ですって

「総理」と「特岡」
知ってました っぽくお話しましたが 全然知りませんでした(笑)
今回は「戸田屋商店」と「かまわぬ」それぞれのサイトを
参考にさせていただき ちょっとだけ勉強しました

かまわぬ=上総理    戸田屋商店=特岡
覚えておこう



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ただ今1位を爆走中!皆様の愛に感謝です ケロ