ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ 壱

金継ぎ 洗礼 かゆい かゆい 痒かった 2017

 

今年は「春一番」の風も吹かず、天候不順になりそうな気配。

ゆっくりとぶらりも出来ないときは、自宅でこつこつと…「金継ぎ」?   

って 聞きなれない言葉ですが、 日本に昔から伝わる器の修繕です。

その修繕の出来で、 器は割れる前よりもさらに芸術品になる技術です。

 

まえまえからやってみたいと思いつつ、ついに金継ぎの実践です。

手袋を付け、うるしには注意をはらい、砥の粉と漆を混ぜ、欠けた部分を丁寧に埋めていきます。

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湿度管理したお手製の桐箱(ムロ)に入れ、乾かすこと1週間、 耐水サンドペーパーで磨くと

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「あれ あれ」 埋めた漆が、ボロボロと取れてしまいます。

乾燥時間が足りなかったようです。

う〜ん これは根気と時間が必要ですね〜

もっと簡単には出来ないかと調べてみると、 ハイクック(エポキシ系接着剤)が楽そうです。

欠けた部分を簡単に埋められるし、固まる時間はなんと5分、しかしこの時間で作業を済ませなければならないプレッシャーがあります。

とりあえずエポキシで欠けたところを埋めてみます。

エポキシが完全に乾いたところで、余分なエポキシを削ります。 カッターで丁寧に削って、耐水ペーパーで根気よく磨きます。

目をつぶって、指の腹で触り、なめらかになるまで磨き続けます。

漆塗りの工程です。

お皿にちょっとだけ本漆を出して、面相筆で形良く塗っていきます。

乾く前に本金粉を「粉筒」に入れ振りかけます。

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漆の乾き加減が分からず、金粉を蒔くタイミングが分かりません。

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ある程度固まったところで 余分な金粉を払い落とします。

本金粉は、0.4g 5000円弱と貴重なので、大事に大事にかき集めます。

ゆっくりと ゆっくりと時間をかけて乾燥させるのですが、 乾かないうちに何度も素手で触ること数回。

まとめて修理する他の陶器も乾いていると思い触り続け、その手を顔に!

本漆じゃなくて素手で触っても平気な「新漆」を使えばよかったのにと後悔しますが、あとのまつりです。

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翌日には、ついに、本うるしの洗礼を受けることに 右目の回りが痒くなり、徐々に腫れ上がってきました。 あの痒さを思い出すべきでした。

かゆいのなんのって甘くみてました。

さっそく皮膚科に行き「外用剤腎皮質ホルモン剤 リドメックス コーワ クリーム0.3%」のチューブを処方してもらい様子を見ることに。

14日は「大人のそば巡り」で、「麻布永坂 更科本店」「総本家 更科堀井」を巡るのに、腫れがひくのを願うばかりです。

しかし、かぶれて痛い思いをしましたが、出来上がりを見ると魅入ってしまいます。

以前よりも愛着を感じ、良くなったような気がします。

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金をもっと光らせるには 鯛牙(たいき)鯛の歯で金を磨くとよく光るらしいのてすが、 手作りするなら大きな鯛の頭をスーパーに買いに行こうか。

無題の画像

 

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次の修復は、白磁の酒器

以前、簡単に貼り付けたので、水を入れると漏れてしまいます。

継ぎ目を漆で留め直し、銀筋を入れようと思います。

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"失敗を隠さず、糧にし、よりよいものを作ります"

 

漆に敬意をはらい、ゆっくり ゆっくりと金継ぎします。    

かゆい かゆい お付き合いありがとうございました。

 

あ~ かゆ かゆ ~

 



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