150湯以上は巡ったでしょうか、源泉かけ流しの温泉にひかれて山をてくてく秘湯探し
共同湯や湯街で出会った人との世間話に心癒されて
新緑や紅葉の中で露天につかる至極のひととき
風情ある内湯ツルツル湯だったり、ぬるぬる湯だったり
山あいの秘湯の湯を満喫してきたあの日を振り返ります
ある年、25年来の湯遊び人と奥鬼怒温泉郷・塩原温泉を巡ります
「わたらせ渓谷鉄道」の水沼駅に立ち寄ります。
ここは、駅舎の向かいに「水沼駅温泉センター」があり、かっぱ風呂や食事処が併設されています。
足尾銅山のトロッコ電車に乗ってみます。
坑内観光施設です。
全長700メートルの薄暗い坑道に入っていくと、当時の辛く厳しい鉱石採掘の様子が年代ごと再現されています。
名前のとおり霧に隠れて音のみが聞こえる「霧降の滝」です。
日光三名瀑(厳ノ滝・裏見ノ滝)のひとつで、滝の正面の観瀑台から見る全景は圧巻です。
白樺の奥に「山のレストラン」があります。
霧降の大自然に囲まれた北米風のカフェレストランです。
北に霧降の滝、西に日光連山が望める場所に建っています。
途中、牧場のテーブルで、コーヒータイム。
携帯ガスコンロの上に「パーコレーター」をのせてコーヒーを抽出します。
加熱により、内部のパイプを通してお湯を循環させ、コーヒーを作ります。
草原で飲むこの一杯がたまりません。
鬼怒川沿いに細く曲がりくねった山道をしばらく走るとようやく終点の「女夫淵(めおとぶち)温泉」に到着しました。
ここからは、環境保全のためマイカー乗り入れが禁止されているため駐車場に置いていきます。
橋の下に「女夫淵温泉ホテル」の露天が川沿いに見えます。
白濁したいい色です。
ここにも入りたいのですが、「奥鬼怒温泉郷」まで時間がかかるので我慢します。
さぁ「奥鬼怒歩道入口」から登山道に入ります。
女夫淵無料駐車場から八丁湯までは、歩いて約1時間半かかります。
鬼怒川源流部の流れを眺めながら、森林浴を満喫します。
ちょうど紅葉時期、いい頃合いでした。
「八丁湯」に到着しました。
ログハウス造りの洒落た建物が、何棟も沢沿いに並んでいます。
受付の棟も、いい感じです。
静けさの漂う山あいに囲まれた秘湯です。
8個所の源泉から湧き出しているとのこと、たっぷりと入っていきます。
さて、どんなお湯でしょう。
無色透明の湯、湯船に浸かり紅葉の湯を満喫します。
滝が間近に見られる「滝見風呂」です。
いや~いい時期に来ました。秋真っ盛り、今日は10月23日です。
満喫しました。
次の「加仁湯(かにゆ)」は、鬼怒川本流を左岸に渡ること10分ほどで見えてきます。
「加仁湯」の名の由来は、昔から源泉にサワガニが群がっていた所から付けられたと。
ここの乳白色の風呂は最高です。遠くまで来たかいがありました。
ここに宿泊したかったのですが、予約が取れず、また今来た道を引き返します。
宿泊だと女夫淵無料駐車場に送迎バスが迎えに来てくれます。なんと片道25分で。
途中、20数年愛用している凸凹コッヘルで、持ってきた水を温め昼食にします。
今日は、おにぎりとラーメンと豚角煮です。もちろんビールも忘れずに。
最後はドリップコーヒーで。
「奥鬼怒歩道入口」の近くまで戻ってきました。
今日の宿泊場所、奥塩原の「新湯」に向かいます。
ここは、共同浴場が3つ「寺の湯」・「むじなの湯」・「中の湯」があります。
宿の前の「中の湯」に入ってみます。
新湯温泉神社へ向かう道沿いにひっそりと建つ共同湯です。
3人も浸かれば狭い浴場です。
最終日は、2つの秘湯の湯に行きます。
まずは、元湯温泉「秘湯の宿 元泉館」です。
箒川の上流、赤川のせせらぎを聞きながら入る「高尾の湯・渓流露天風呂」です。
源泉は、乳白色や緑色の3本の硫黄泉(自家源泉)があります。ダクダクのかけ流しです。
もう一件は、元泉館のそばにある「ゑびすや」です。
塩原温泉最古の温泉旅館で、胃腸の名湯といわれる「梶原の湯」通称「ラムネの湯」(炭酸泉)があります。
そしてもう一つ、塩原唯一の間欠泉「弘法の湯」の2つの源泉があります。
胃腸の名湯というだけあって「飲泉所」があります。
これをペットボトルに入れ、持ち帰り「温泉おかゆ」を作ってみます。
炭酸分のせいかふっくらもちもち。硫黄分のせいか、ほのかな塩味でコクがあります。
湯船は2つあり、左側が塩原温泉最古で胃腸の名湯「梶原の湯」です。
白濁したぬる湯で、硫黄の匂いがします。
右側の湯船は、塩原温泉唯一の間欠泉「弘法の湯」で、竹筒から5~6分おきに熱い源泉が出ています。
乳緑色に濁ったお湯で、お湯の成分が浴槽について「鍾乳石」のようになっています。
今回の秘湯巡りは 源泉ダクダク掛け流しの " 六湯 "。
温泉の成分が身体に滲みて 調子よくなったような~。
ジンジン・シュワシュワくる効用ある秘湯巡りでした。
訪れたのは2009年、腰を温めに また ぶらりと伺いたいものです。
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