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ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ

信州の湯は奥が深い~ 渋温泉9湯 野沢温泉13湯 満喫旅

 

170湯以上は、巡ったでしょうか、源泉かけ流しの温泉にひかれて

山や畑をてくてく歩き 湯治湯や共同湯でゆったり

湯まちで出会った人との世間話しに心いやされて

新緑や紅葉の中で露天につかる 至極のひととき

風情ある内湯 ツルツル湯だったり、ぬるぬる湯だったり 

山あいの秘湯の湯を満喫してきた あの日を振り返ります

 


ある年、25年来の湯遊び人と「七味温泉・渋温泉・野沢温泉・馬曲温泉」を巡ります。

 

 

まず一湯目は、関越道を北上し長野県にある 「七味温泉 紅葉館」に向かいます。

松川渓谷の源流にたたずむ仙境の湯の里です。

「七味」というと唐辛子みたいな名ですが、泉質の異なる7つの源泉を混ぜているため言われるそうです。

 

 


湯船は、檜の内湯と露天風呂があります。

乳白色からエメラルドグリーンにと色が変わり、湯の花がたっぷりと沈殿しています。

秘境なので来られる方も少なく、ゆっくりと湯の色を満喫できます。

 

 


湯田中温泉に向う途中、「雷滝」に寄ります。

雷鳴のように轟音を立てて、水が落下します。会話ができないぐらいです。 

滝の裏側を通ることもでき「裏見の滝」とも言われるそうです。

 

 


山を下りると「山田温泉」です。一日12本も走っているバス停です。


 


山田温泉の中心地に立派な火の見櫓があります。

 

 


ひっそりと建つ共同湯の「滝の湯」

 


山田温泉のシンボル的存在の湯屋造という珍しい様式で雰囲気を盛りたてている「大湯」です。



信州といえばお蕎麦、今回の旅は蕎麦三昧に徹します。

山田温泉にある「手打ちそば処 峯本」でお昼にします。創業180余年の老舗店です。



今日の宿「渋温泉 政喜旅館」に向かいます。

電車で来れば長野電鉄の終点、湯田中駅で降ります。

 

ここは温泉天国、湯田中温泉から山に向かって上がっていくと、安代、新湯田中、星川、穂波、角間の温泉地があ

ります。そして9つの外湯めぐりが楽しい渋温泉、ひっそりとした上林温泉、一軒宿の地獄谷温泉と続きます。その

奥は、猿の入浴で有名な「地獄谷野猿公苑」です。

 

 


渋温泉街の有名旅館「金具屋」さん。ジブリの「千と千尋の神隠しの油屋」のモデルとなった場所です。


※他の油屋モデル地は、江戸東京たてもの園の子宝湯、鶴巻温泉の旅館陣屋、道後温泉本館、四万温泉の積善館、湯原温泉油屋が組み合わさって作られています。

 

 


荷をほどき、温泉街をぶら~りしてみます。

石畳と風情のある温泉街です。

小ぢんまりした温泉街、下駄の音を鳴らしそぞろ歩きます。


 


恒例のマンホールは「地獄谷野猿公苑」のお猿さん。

 


1300年ほど前に発見された渋温泉。
ここに来たら、外湯巡りはかかせません。共同浴場9軒を制覇します。

 

「一番湯・初湯」    「二番湯・笹の湯」    「三番湯・綿の湯」
「四番湯・竹の湯」   「五番湯・松の湯」    「六番湯・目洗い湯」
「七番湯・七操の湯」 「八番湯・神明滝の湯」 「九番湯・大湯」   とあります。

 

いずれも効用があり、宿泊客および地元の方専用で、どの浴場にも共通鍵がかけられています。

渋温泉の宿泊者には、無料で外湯の鍵が貸し出されています。



汗がひかず、浴衣がびっしょりです。

すべての湯につかれば“九(苦)を流す”といわれています。

「巡浴祈願手拭い」があるのですが、手作りの巡浴祈願を作り、湯屋の前でスタンプを押していきます。

 

 


宿は、渋温泉のはずれの「正喜旅館」、家族で営む小さな綺麗なお宿です。


 


料理は、和風創作料理。品数もあり心がこもった味付けです。

 

 


窓の外には、ほのかな街灯、手ぬぐいを肩にカランコロンと音がします。

おなかもいっぱい、からだもポカポカ  眠りにつきます。

 

朝早く、「九番湯・大湯」に朝風呂です。


ゆっくりと旅立ち、今日は「野尻湖」に向かいます。


車を停めて「黒姫駅」に寄ってみます。

次に来るときは、信越本線に乗って、篠ノ井駅から直江津駅まで途中下車しながら旅をしたいものです。

さて、信州蕎麦の真髄を試しに、軽んじられる「駅そば」に寄ってみます。



いやぁ旨いです!

ホント駅そばかと疑うレベルです。


もう一件、黒姫駅近くの「信濃屋蕎麦」さんにも寄ってみます。

のれんをくぐるとお客さんで一杯です。

信州の蕎麦を食べてきましたが、一般的に量が多く、蕎麦の香が強く、本来の蕎麦はこうだと感じさせます。

 


 


黒姫山のふもと「野尻湖」に、力ヌーに乗りに行きます。

 

 


川ではカヌーをやったことがありますが、湖は初めてです。

遊覧船が、目の前を横切るたびに、波が揺れ「沈(チン)」しそうです。

 

 


野尻湖に浮かぶ「琵琶島」まで漕いでいきます。

友は、気持ちよさそうに 波を切り 真っ直ぐ進んでいきます。

そのうしろを 右に左に曲がりながら 進んでいきます。  

 

 


今日の宿泊先、野沢温泉にたどり着きます。

源泉は弱アルカリ性。 100%の天然温泉です。

村内に30余りの源泉があり「外湯」と呼ばれる無料の共同浴場が温泉街に13ヵ所もあります。

 

「大湯」     「松葉の湯」 「河原湯」 「十王堂の湯」
「秋葉の湯」 「麻釜の湯」 「上寺湯」 「熊の手洗湯」
「中尾の湯」 「新田の湯」 「真湯」   「滝の湯」      「横落の湯」


野沢温泉のシンボルともいえる「大湯」です。

温泉街の中心にあり、江戸時代の趣を現在に伝える美しい湯屋が目を引きます。

泉質は、ほのかな香りの単純硫黄泉。


 


「麻釜」では、地元の方が温泉を利用して野沢菜を洗っています。

 

 


「松葉の湯」は、土台が石組みで階段を上がっていきます。

 

 


「河原湯」は、大湯から少し下がったところにあり、湯屋の構えが綺麗です。

 

 

 

温泉街には、朝市が、出来立ての豆腐や厚揚げが美味しかったこと。

 

 


野沢温泉街は、風情がありゆっくりしたいところですね。湯治には最適です。


 


「十王堂の湯(じゅうおうどうのゆ)」は、閻魔堂の前に建つ二階建ての浴場です。

造りは、木組みでは無くコンクリートです。


 


恒例のマンホールのふた、1998年長野冬のオリンピックの柄です。

 

 


温泉街には、温泉たまごを作れる場所がいくつかあります。

タマゴは、近くの売店で求めて。 

湯に浸かっている間に出来上がります。

 

 


このジャンプ台からメダリストが育った 

今はなき「野沢温泉スキージャンプ台」。

 

 


いくつの湯に入ったのか分からなくなってきました。

最後の湯は、木島平にある「馬曲温泉 望郷の湯」

 

 


北信州の絶景を望む天空の秘湯です。遠くに見えるのは北アルプスです。

気持ちのいいこと、いいこと 信州の湯を大満喫します。


 

改めて思います。 日本には、いい温泉があるな~ と

まだまだ、行っていない 湯場が残っています

さて 今度は、新幹線で長野まで そこから 鈍行に乗り換えて 日本海へ

湯めぐり旅に行きたいものですね~~。 
 
    
    
次回は、宮島・神戸の旅を振り返ります。 それでは !  

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