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ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ 壱

①巡浴 男三人 箱根日帰り旅〈駆け足周遊〉

今何かと危ぶまれている箱根大涌谷、楽しかったあの日を回想します。

 

台風8号が過ぎ去った翌日

友人と甥っ子の3人で箱根に向かいます。

 

本来は、前日から友人と1泊のゆったり旅を計画、

台風の影響でやむなく、日帰り旅に変更です。

 

日帰り旅も、まさか箱根をすべて周遊するなどと考えもなく、

写真コンクールの賞品(箱根湯寮入浴券・八里食事券1万円相当[2名様])を使って、

箱根湯本あたりで、ゆっくりするだけのはずが。

 

友人が一度も箱根を周遊したことがないことを知り、どうしても行きたそうな話しぶり、

そして、たまたま上京してきた甥っ子にも箱根を見せようと、前日に参加決定。

 

ついつい、一人旅でつちかったチャレンジ心がフツフツと、

制約があり、ゆっくりと観光が出来ない、忙しいプランを作ることとなりました。 

   

 

私の作ったしおりには、こんなただし書きが、

「このゴールデンコースを日帰り・午前中で周遊するのは、無理があります、

時間どおりに動けば、箱根の交通機関をすべて制覇することができ、達成感は得られます。

しかし、ひとつでも時間に間に合わないと、午後からのお風呂と食事にはたどり着けません。

皆こころして挑みましょう。幹事」

 

これに付け加えれば、

「まずは、腰痛持ちの方はご注意を。 

日帰りで全ての観光施設見学はあきらめて下さい。

全てを満足するなら、

ゆっくり1泊2泊で別の日に。
      


そんなこんなで、友人、甥っ子の「初箱根人」を案内すべく、腰の不安も感じつつ、

朝早く集合場所の「新宿駅西口地上改札口」へ向かいます。

 


新宿に6時半前に到着です。

 

「箱根フリーパス券」を改札口に通し、駅員さんに駅弁を売っている売店を聞きます。

"2番ホームの中ほどにある売店にありますよとのこと"

売店は、始発に合わせて6時半に開いています。甥っ子が選んだ駅弁を2つ求めます。

 

早く到着して、駅弁の種類が多い売店を探したり、駅弁を選ぶ楽しみな時間です。

"単なる朝御飯ではなく、今から始まる旅の序章に必要な、貴重なパートナーです。"


まだ、15分あるので改札口を入って左横のオレンジカラーの「ロマンスカー カフェ」で、

コーヒーを頼み、友人の到着を待ちます。

 

"この時間も、電車旅をする者にとって「旅の前」の至福の時間です。"

本来なら30分ほど電車を眺め、旅先のことを考えながらゆっくりしたいところです。

 

友人も到着しました。駅弁買うために走ります。

 

そろそろ時間です。

ゴールデンコースを制覇するべく「はこね1号 7時発」に乗車します。

 

 

あれれ 今日乗車するのは、EXE(30000形)なのに、車両が違います。

車両変更があったのか? 疑問を持ちつつ…… 
                     

 

 

いつも見慣れた、小田急ロマンスカーの伝統的な車両(LSE7000形)に乗車です。

ロマンスカー初の展望席を造り、私にとっては哀愁のある代表的な車両です。

 

 

前日に小田急トラベルに行って、向かい合わせで座れるように、指定席(新宿-箱根湯本間890円)を3席ゲット。

 


      
台風一過晴れわたっています。箱根日和です。 

動き出し、しばらくして 待ちに待ったお弁当を開きます。

今回は駅弁ではなく「鉄人中村孝明監修の特製懐石御膳1500円」さすがに豪華弁当です。

"車窓を見ながら、語らいながら、ゆっくりと味わいます。"

 

 

"あれれ早く着きました。" 

到着は8時40分なのに14分も早く「箱根湯本駅」に到着。

 

 

"どうしたことでしょう。何かあったのか? "  

……まっいいかと! 以前には考えられないアバウトさで、

隣りのホームに止まっている登山電車(8時39分発)に乗車します。

計画より13分も早く出発です。

"しかし、この早めの時間が、いい方向に向かっていくのです。" 

 


  
「箱根湯本駅」の標高は96m。

オレンジカラーの「箱根登山電車」のスイッチバックを繰り返しながら、

標高541mの「強羅駅」に向かって登っていきます。

 

強羅駅到着は9時18分。

15分早めです。

 

 

ここで「箱根登山ケーブルカー」に乗り換えです。

標高767mの「早雲山駅」まで登ります。
 
強羅駅発9時21分。

14分も早めです。 

 

 

 

ここで「箱根ロープーウェイ」に乗り換え空中散歩です。

「大涌谷」まで行きます。

 

早雲山発9時36分。15分も早めです。

 

「箱根フリーパス券2日間5140円」を使わず、その都度このコースの切符を購入すると7890円。

すでに、2750円のお得感があります。日帰りでの周遊で、5140円を上回っています。

日帰りで箱根旅に行かれる方に おすすめの お得券です。


(箱根一周をする方、早雲山より先へロープーウェイで行かれる方、切符の購入が面倒な方にもおすすめです。)

「箱根フリーパス券の内容-新宿・箱根湯本間の往復乗車券+箱根交通機関(一部除く)+施設割引券を含む」

 

 

2日間使えるようになっていますが、何度も行ったり戻ったりする人は、そうはいません。

翌日は、別の場所を観光して、帰るための手段に使うのが本来の使い方です。

ときには、乗り物好きな人なら、とおったコースを行ったり来たり、元を取りたいとか思う人もいるかもしれません。

 

ちなみに、新宿-箱根湯本往復(電)2380円・箱根湯本-強羅(登)400円・強羅-早雲山(ケ)420円・早雲山-大涌谷(ロ)840円・大涌谷-桃源台(ロ)1050円・桃源台-元箱根港(船)1840・元箱根-箱根湯本(車)960円です。

(早雲山までの往復(4470円)旅の方は、おすすめはしません。)

 

硫黄の匂いがしてきました。あまりの高さにヒヤリとします。

今の大涌谷は、こんな穏やかな景色は見られません。

小噴火や地震もあり、水蒸気でおおわれてまっ白見ることができません。

唯一気がかりは、富士山や四国から駿河にいたる南海トラフが誘発しなければいいのですが、個人的な思い過ごしになる事を願うばかりです。

 

 

大涌谷の白い噴煙が見えます。 

あそこまで登りたいけど、時間があるか不安です。

 

 

9時44分に、標高1044mの大涌谷に到着です。 

計画よりも15分早く着きました。

芦ノ湖の海賊船に間に合わせるためには、大涌谷を10時24分頃に出発です。

 

おっ 40分も時間が取れます。

計画では、滞在は20分。 "友人はもっとゆっくりしたいと……"  でも叶いました。

頂まで登って「黒玉子茶屋」で黒玉子を食べる時間も取れました。

 


   

"あの箱根湯本に早くついたのが、いい方に向かっています。"

 

この黒玉子は、生卵を温泉の中に入れて茹でたものです。

気孔の多い殻に温泉池の成分が付着し、反応して硫化鉄(黒色)となり、黒い殻のゆで玉子ができあがります。お塩も付いています。「延命長寿 黒タマゴ 食塩」とプリントされています。

 

大涌谷には平安時代弘法大師が作った「延命地蔵尊」があります。

このお地蔵様にあやかり「黒たまご」を一個食べると「7年寿命が延びる」言われています。

占めて、35年分あります。 

「初箱根人」は2個づつ、年長者の私は、何故か1個です。

 

 

大涌谷の外気温度は21.6℃、涼しい~ 

 

 

大涌谷の頂から眺める、大涌谷駅舎とロープーウェイ

 

 

 

10時24分に、大涌谷から再びロープーウェイに乗り、「桃源台」まで降りていきます。
 

"残念です、晴れていれば雄大な富士山が見えるのに~"

 

〈晴れわたった時の美しい富士山をご覧あれ。〉

 

眼下に「芦ノ湖」のパノラマの大絶景が見えてきました。

「海賊船」も見えます。

"しかし、暑い。この時期のロープーウェイ、冷房設備がなく、うちわが置いてあります。"

 

 

10時40分に着きました、標高741mの「桃源台港」です。

色鮮やかな2隻の海賊船が着岸しています。

 

 

階段を下に下に降りること5分、桟橋に到着。

10時50分発の左の「箱根海賊船」に乗船です。

 

 

「箱根町港」まで30分の船旅です。風は涼しく、左側に縁結びの「九頭竜神社、箱根神社」が見えます。

 

 

途中「箱根町港」に着岸し観光客を乗せます。

ここでも中国の観光客の多いこと。

11時30分「元箱根港」に着岸します。

 

 

念のために、出口の一番前に並びます。 乗り換えは5分です。

足早に⑤番乗り場に向かい「箱根登山バス」箱根湯本行きに乗ります。

 

"余裕で間に合いました。観光客と同じペースで下りたら間に合わないところでした。

これを外すと30分待ち、あとの旅程に響いてきます。"

 

 

「箱根旧街道」(東海道)をクネクネ走り「甘酒茶屋・寄木会館」を通ります。

3人、気持ち悪くなるのをこらえながら、

 

12時10分プランのとおり箱根湯本駅に到着です。

大涌谷で時間が取れたことがラッキーでした。

 

ほんの 3時間半前に降り立った駅です。

 

ビックリです。大涌谷で観光も含め、わずか210分で箱根周遊を達成しました。

 

『駅のホームを見ると、多くの多くの観光客が降り立っています。何か不思議な光景です。

それもそのはずです。今は土曜の昼過ぎ、私達はひと旅 終えてきたのですから』


 

"この時点でも、なぜ箱根湯本駅に早く着いたのか、考える力もなくなっています。" 
 

 

このあとは、「日帰り温泉 箱根湯寮」で、旅の疲れを癒やします。


後編の「②巡浴男三人 箱根日帰り旅〈駆け足周遊〉」につづきます。クリック★ 

 

 

前編のお付き合いありがとう御座いました。

 


〈今回の計画〉(赤字は実旅程)      

小田急線 新宿駅 西口地上改札口前 集合 0630

特急指定券 890円                                    

新宿 0700 はこね1号EXE(LSE) 箱根湯本 0840(0826)

箱根フリーパス券5140円  

箱根湯本 0852(0839) 登山鉄道 強羅 0933(0918)    
強羅 0936(0921) ケーブルカー 早雲山 0946(0931)  
早雲山 0951(0936) ロープウェイ 大涌谷 0959(0944)  滞在20(40)分黒玉子
大涌谷 1024 ロープウェイ 桃源台港 1040  
桃源台港 1050 海賊船 元箱根港  1130  
元箱根 1135 箱根登山バス⑤番乗場 箱根湯本 1210 箱根旧街道 所要34分

 

①巡浴男三人 箱根日帰り旅〈駆け足周遊〉前編 コチラをクリック!

②巡浴男三人 箱根日帰り旅〈駆け足周遊〉後編 コチラをクリック!

      

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