みなさん、こんばんは。
今日は朝からどんよりとした空模様で、肌寒い一日でした。ここ最近、暖かかった日が続いたので、より寒さを感じました。
さて、今日は小説の紹介です。
十二国記シリーズの一作。この作品の主人公は、延王尚隆と天命により王を選び、一生仕えることを誓約した麒麟の六太です。
荒れ果てた国の雁(えん)は、延王の即位により、ようやく緑を取り戻しつつあったが、雨季の前に治水が進まず、州候(地方の官吏)のうっぷんがたまっていた。ある州候が、権限を奪うため、六太を誘拐することにより、物語がクライマックスに向かっていくという感じです。
最初、正義は州候にあるように見えているのですが、だんだんと情勢が悪くなっていき、民のために立ち上がったのに、それすらも見失って、最後はそそのかされたという始末。
この物語の展開において、人間描写がとてもよく描かれており、あらためて悪い時にこそ人の本性が現れると感じましたし、一方で、事をなすには、なすべきことをなし、段取りを踏まないと、ひとっとびというわけにはいかないのだと感じました。
なので、経営者とかチームリーダー的な役割を担う人たちに、おすすめかと思います。
それでは、今日はこの辺で。また、明日!