最大9連休となった年末年始が終わり、きょうから仕事始めの人も多いのでは。Uターンラッシュの週末は、空の便もほぼ満席となりました。
各地からの便が続々と到着した羽田空港では、昨年の年明け2日に海上保安庁機と日本航空の旅客機が衝突して炎上。海保機の乗員5人が亡くなり、旅客機が燃える中を乗客乗員379人全員が緊急脱出しました。事故から1年がたち、安全管理のあり方が改めて問われています。
国の運輸安全委員会は先月、調査の経過報告を公表。海保機が管制官から許可が出たと考え滑走路に進入、管制官が海保機の進入に気づかず、日航機が滑走路上にいる海保機に気づかずに着陸という、三つの要因が重なったと。
重大なのは、人的ミスを補えなかったことです。報告では誤進入を伝える警告表示が出ていて、それを担当とは別の管制官が察知していたことも判明。しかし事故を回避することはできませんでした。
国土交通労働組合は今回の報告をうけ、管制官の作業負荷の大きさが感じられると強調。主要空港での大幅増員の必要性を訴えています。航空職場の労働組合が集まる航空安全会議も事故から1年で声明を出し、現場の声を生かした世界水準の航空安全を確立するよう求めています。
空の事故は続いています。この暮れには韓国で旅客機が胴体着陸し、外壁に衝突。179人の乗客乗員が死亡しました。原因の究明とともに、現場の声を聞き、空の安全をどう図っていくか。安全とは命を守ることです。
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