党躍進で新設止めよう
16日投票の大分市議選では、市内の陸上自衛隊大分分屯地(敷戸弾薬庫)で強行されているミサイル弾薬庫の新設の是非が争点になっています。日本共産党の斉藤ゆみこ=現=、いわさき貴博=前=、高原みな=新=各候補は、建設の中止を訴えており、国言いなりの「オール与党」議会との違いが明瞭です。
![]() (写真)ミサイル弾薬庫の新設が強行されている大分分屯地の庁舎と建設地となる丘の一部=4日、大分市 |
「住宅密集地に新たな軍事施設はいらない。中止を」と3候補が訴える弾薬庫。自公政権の大軍拡のもと、県内の湯布院駐屯地や、沖縄の勝連分屯地のミサイル連隊新設に対応し、12式地対艦誘導弾能力向上型など憲法違反の「敵基地攻撃能力」を持つ長射程ミサイルを保管するためのものです。
防衛省は、弾薬庫9棟の新設を計画し、すでに約45億円をかけて2棟の工事を進めています。2025年度予算案では、さらに3棟の工事に着手し、別の2棟の調査・設計をするとして約86億円を計上します。
子が守れない
弾薬庫は、住宅密集地に囲まれた丘陵の谷間を掘削して造られる予定です。建設地から数百メートルの距離には小学校や保育所、大学、真新しい市営住宅が立ち並んでいます。
23年11月の住民説明会で防衛省は工事の説明に終始し、「有事」の際にどの程度の危険があるのか、どんな兵器が配備されるのか説明はありませんでした。住民からは「情報提供がまったく無い」「新しく家を建てたが弾薬庫ができるとは聞いていなかった」など怒りの声が上がっています。
分屯地に隣接する敷戸地域に住む女性(40)は、この4月に小学校に入学する子どもの母親。「弾薬庫はいや応なく戦争を思い起こさせる。もしもの時はどう子どもを守ったらいいのか」と不安を語ります。「弾薬庫の陳情を議論する委員会を傍聴したけれど、真剣な議論をしているとは伝わってこなかった。やっぱり共産党の議席を増やしてほしい」と願います。
党市議がいない総務委員会では、建設中止を求める陳情が繰り返し継続審査となり、まともな論議のない塩漬け状態のまま任期満了を迎えて事実上の廃案になりました。
税金は生活に
選挙で日本共産党の3候補は、物価高騰に苦しむ住民をよそに税金を軍事につぎ込むのはおかしいと力説しています。日出生台(ひじゅうだい)演習場(同県由布市など)での日米、日英共同訓練など地域と九州・沖縄を戦闘に巻き込む危険な動きを強める自公政権に対し、日本共産党の躍進でノーの声を突き付け新しい政治を進めるよう訴えています。
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