議員になって1年目の平成26年度予算委員会では、分からないことを質問。
2年目の平成27年度予算委員会では、加えて、
「なぜこの事業を行う必要があるのか」疑義を呈する意識で質問。
3年目は、
・修正案を出す
・修正を加えていただく
という目標をもって臨み、
描いていたこととは少し違ったものの、
目標を達成することができた。
当然のことながら、私1人の力ででき得ることではなく、
「たまたま」の要素も多分にあるし、
1人会派(無所属)である私を容認していただいた上で
「団体戦」「チームプレイ」という形で、他の議員さん方と協働できたことは
非常に有り難いことだった。
惜しむべくは、
表向きには、原案に「両手で賛成」という形にならざるを得なかったこと。
内々では、「議会のメンツが立ちません~~~」とか
生意気なことも言ってしまったのだけれど、
そうは言っても、
市長には、議会の意見を尊重していただき、
実質として「2つの事業を見直す」という英断をしていただいたわけで、
とても感謝しています。
職員さん達は、半年近くかけて予算案をまとめているわけで、
それを「見直す」というのは、よほどのことであるらしいです。
* * *
反対したこと
本会議での総括質問で、
・適正な予算規模について
・施設整備の考え方について
質問させていただいた。
施設整備は、三原市として、公共施設の多さ(1人あたりの面積)が課題となっており、
総延床面積を30年間で35%削減するという目標をもって、計画を策定中である。
という今の段階における施設整備は慎重であるべきだが、
28年度予算案で、新設、大規模改修などが盛り込まれていた。
その根拠として、新市建設計画や学校跡地利用方針に基づくと言われれば、
納得はできないが、理解はできる。
それでも、人口が減っていく、若い人の施設利用形態が変わっていく、
という現状に基づいた見直しは必要であるけれども。
しかし、
そういう、公的な「市民との約束」によらない新規施設・・・
それが、秦森康屯記念館だった。
・なぜ今なのか
・なぜ小坂町なのか
・どういう活用戦略があるのか
理解ができない。
調べれば調べるほど、疑問が膨らむ。
これなら非合理性を証明できるかも?と思いつつも、
「2つの見直し」のもう1つ(久井町の歴史民俗資料館)のほうは、
本会議総括質問で問題にする議員もおられたが、
こちらの記念館については、議会内で問題視する声を聞いていなかったため、
議会内での賛同いただけない場合は、
1人で修正案を出すという自爆攻撃を選択するしかないなぁと、
修正案もつくった。
結果として、相談してみると、
「おかしいと思っていた」
「質問するつもり」
という方々がおられ、
「安藤さん、最初にいけるところまでやってみ」
と言っていただいて、先陣をきらせていただいた。
(私は「質問する」じゃなくて「絶対とめる!」という意気込みだったけど)
予算特別委員会3日目「教育費」
3日目は、午前中に消防費、土木費、お昼から教育費となった。
秦森康屯記念館について、
・なぜ今なのか
・なぜ小坂町なのか
・購入予定の宅地内にある墓所(秦森家でない)はどうするのか
・維持管理費はどう見込まれているのか
・管理・運営体制はどうするのか
・購入作品、寄贈いただく作品は、どういったもの(種類、点数)になるのか
・購入民家の改装内容は、どういったものか
・知ってもらう、来てもらうために、どうするのか
・将来的な公共交通・道路の整備をどう考えているのか
・市民の寄付による美術館建設基金の取り崩しだが、適正な使途であるかの協議は行われたのか
などなど質問させていただいた。
ディベート的には、論点を絞り込むべきだけれど、
他の議員さん方と細かい打合せをしたわけではなく、
それぞれどのような情報をお持ちで、論点を想定されてるか分からなかったので、
とにかく問題点を多く指摘しておきたかった。
質問によって、提案された事業内容で、今すぐやるべき合理性を見出すことはできず、
見直しを求めることを申し上げて、質問を終わらせていただいた。
他に、4人の議員さん方が、記念館について質問に立たれた。
理解する部分
「非合理性」などと前述して失礼だと思うのだが、
今回の反対は、予算・事業案に対する反対であり、
その目的とするところが、事業内容とちぐはぐ、非合理であるということである。
◆三原ご出身の秦森康屯氏の評価を市としてきちんと位置づけることには賛成できる。
しかし、そのためにやるべきこと
・作品の散逸を防ぐ
・作品を多くの人に見てもらう
・作品を活用する
が、現行提案でどこまでできるかは疑問だ。
この点は、康屯ファンの方々からも、今回事業案への強い反対の声をいただいている。
◆地域振興という目的も賛成である。
しかし、そのための施設整備は慎重であるべきだ。
交流拠点として成功すれば、施設の維持管理はボランティアでも楽しいかもしれないが、
そうならなかった場合は、地域にとって重い負担となる。
アール・ブリュットというジャンルになるけれど、
観光客が押し寄せるような美術館を目指すのではなく、
地元の人たちが少しずつでも関わっていける場所になってほしい。
まず自分たちの美術館だと愛着を持ってもらうこと。
そこからすべてがはじまります。(緑字部分は引用)
という「はじまりの美術館」は、興味深い成功例だと思う。
しかし、これは、地元の福祉法人が日本財団の助成を受けて立ち上げたもので、
康屯企画も、市役所主導ではなく、地元有志が自ら立ち上がっての取り組みであれば、
また違う展開が可能だと思う。
全国的に、廃校や古民家を活用したアートによるまちおこしの動きはあるけれど、
その結果は、明暗が分かれてきていると感じます。
↓全国各地でみんながんばってるのね~と感じられ、大好きな本です(^^)
◆仏通寺の観光振興という点も賛同はできるけれども、
それなら、まず仏通寺へのアクセス改善が先でしょ!と思います。
* * *
今回は、一点突破でこの記念館を絶対とめる!という思いが強く、
他の質問をあまりしなかったというか、できなかったというか。。。
いろいろ心配な思いのある平成28年度予算。
この予算が実際に執行されて、その検証を行う28年度決算は、
平成29年の秋になるので、市議会の改選を経ることとなります。
その時、議員として、28年度を振り返ることができるよう、
強い意志をもってがんばりたいと思います。
動いてみて強く感じたのは、
提案権を持つ市長の力は強大であること、
それに対して、議会はまとまらなくては大きな力になれないことです。
今後も、「議会はチームである」という気持ちを大切に、
そしてまた、市長をリーダーとする市役所全体と議会もチームであり、
より良くしていくための協働であることをしっかり意識して取り組みます。
今回の経験を通じて、
次の予算委員会の目標設定と、そのためにやるべきことも明確になり、
チャレンジして本当に良かったです(^^)
自爆せずにすんだのも良かったです(^^)
いろいろ書きたいことが残ったので、3月定例会続編を書きたいと思います。
こちら↓のブログ記事もぜひご覧いただけましたら嬉しいです!
「予算書をみる会@your own place」2016-03-13投稿
http://blog.goo.ne.jp/the_morning_star/e/06e6efc4b5e00c27207a8571fc363cd6
2年目の平成27年度予算委員会では、加えて、
「なぜこの事業を行う必要があるのか」疑義を呈する意識で質問。
3年目は、
・修正案を出す
・修正を加えていただく
という目標をもって臨み、
描いていたこととは少し違ったものの、
目標を達成することができた。
当然のことながら、私1人の力ででき得ることではなく、
「たまたま」の要素も多分にあるし、
1人会派(無所属)である私を容認していただいた上で
「団体戦」「チームプレイ」という形で、他の議員さん方と協働できたことは
非常に有り難いことだった。
惜しむべくは、
表向きには、原案に「両手で賛成」という形にならざるを得なかったこと。
内々では、「議会のメンツが立ちません~~~」とか
生意気なことも言ってしまったのだけれど、
そうは言っても、
市長には、議会の意見を尊重していただき、
実質として「2つの事業を見直す」という英断をしていただいたわけで、
とても感謝しています。
職員さん達は、半年近くかけて予算案をまとめているわけで、
それを「見直す」というのは、よほどのことであるらしいです。
* * *
反対したこと
本会議での総括質問で、
・適正な予算規模について
・施設整備の考え方について
質問させていただいた。
施設整備は、三原市として、公共施設の多さ(1人あたりの面積)が課題となっており、
総延床面積を30年間で35%削減するという目標をもって、計画を策定中である。
という今の段階における施設整備は慎重であるべきだが、
28年度予算案で、新設、大規模改修などが盛り込まれていた。
その根拠として、新市建設計画や学校跡地利用方針に基づくと言われれば、
納得はできないが、理解はできる。
それでも、人口が減っていく、若い人の施設利用形態が変わっていく、
という現状に基づいた見直しは必要であるけれども。
しかし、
そういう、公的な「市民との約束」によらない新規施設・・・
それが、秦森康屯記念館だった。
・なぜ今なのか
・なぜ小坂町なのか
・どういう活用戦略があるのか
理解ができない。
調べれば調べるほど、疑問が膨らむ。
これなら非合理性を証明できるかも?と思いつつも、
「2つの見直し」のもう1つ(久井町の歴史民俗資料館)のほうは、
本会議総括質問で問題にする議員もおられたが、
こちらの記念館については、議会内で問題視する声を聞いていなかったため、
議会内での賛同いただけない場合は、
1人で修正案を出すという自爆攻撃を選択するしかないなぁと、
修正案もつくった。
結果として、相談してみると、
「おかしいと思っていた」
「質問するつもり」
という方々がおられ、
「安藤さん、最初にいけるところまでやってみ」
と言っていただいて、先陣をきらせていただいた。
(私は「質問する」じゃなくて「絶対とめる!」という意気込みだったけど)
予算特別委員会3日目「教育費」
3日目は、午前中に消防費、土木費、お昼から教育費となった。
秦森康屯記念館について、
・なぜ今なのか
・なぜ小坂町なのか
・購入予定の宅地内にある墓所(秦森家でない)はどうするのか
・維持管理費はどう見込まれているのか
・管理・運営体制はどうするのか
・購入作品、寄贈いただく作品は、どういったもの(種類、点数)になるのか
・購入民家の改装内容は、どういったものか
・知ってもらう、来てもらうために、どうするのか
・将来的な公共交通・道路の整備をどう考えているのか
・市民の寄付による美術館建設基金の取り崩しだが、適正な使途であるかの協議は行われたのか
などなど質問させていただいた。
ディベート的には、論点を絞り込むべきだけれど、
他の議員さん方と細かい打合せをしたわけではなく、
それぞれどのような情報をお持ちで、論点を想定されてるか分からなかったので、
とにかく問題点を多く指摘しておきたかった。
質問によって、提案された事業内容で、今すぐやるべき合理性を見出すことはできず、
見直しを求めることを申し上げて、質問を終わらせていただいた。
他に、4人の議員さん方が、記念館について質問に立たれた。
理解する部分
「非合理性」などと前述して失礼だと思うのだが、
今回の反対は、予算・事業案に対する反対であり、
その目的とするところが、事業内容とちぐはぐ、非合理であるということである。
◆三原ご出身の秦森康屯氏の評価を市としてきちんと位置づけることには賛成できる。
しかし、そのためにやるべきこと
・作品の散逸を防ぐ
・作品を多くの人に見てもらう
・作品を活用する
が、現行提案でどこまでできるかは疑問だ。
この点は、康屯ファンの方々からも、今回事業案への強い反対の声をいただいている。
◆地域振興という目的も賛成である。
しかし、そのための施設整備は慎重であるべきだ。
交流拠点として成功すれば、施設の維持管理はボランティアでも楽しいかもしれないが、
そうならなかった場合は、地域にとって重い負担となる。
アール・ブリュットというジャンルになるけれど、
観光客が押し寄せるような美術館を目指すのではなく、
地元の人たちが少しずつでも関わっていける場所になってほしい。
まず自分たちの美術館だと愛着を持ってもらうこと。
そこからすべてがはじまります。(緑字部分は引用)
という「はじまりの美術館」は、興味深い成功例だと思う。
しかし、これは、地元の福祉法人が日本財団の助成を受けて立ち上げたもので、
康屯企画も、市役所主導ではなく、地元有志が自ら立ち上がっての取り組みであれば、
また違う展開が可能だと思う。
全国的に、廃校や古民家を活用したアートによるまちおこしの動きはあるけれど、
その結果は、明暗が分かれてきていると感じます。
↓全国各地でみんながんばってるのね~と感じられ、大好きな本です(^^)
◆仏通寺の観光振興という点も賛同はできるけれども、
それなら、まず仏通寺へのアクセス改善が先でしょ!と思います。
* * *
今回は、一点突破でこの記念館を絶対とめる!という思いが強く、
他の質問をあまりしなかったというか、できなかったというか。。。
いろいろ心配な思いのある平成28年度予算。
この予算が実際に執行されて、その検証を行う28年度決算は、
平成29年の秋になるので、市議会の改選を経ることとなります。
その時、議員として、28年度を振り返ることができるよう、
強い意志をもってがんばりたいと思います。
動いてみて強く感じたのは、
提案権を持つ市長の力は強大であること、
それに対して、議会はまとまらなくては大きな力になれないことです。
今後も、「議会はチームである」という気持ちを大切に、
そしてまた、市長をリーダーとする市役所全体と議会もチームであり、
より良くしていくための協働であることをしっかり意識して取り組みます。
今回の経験を通じて、
次の予算委員会の目標設定と、そのためにやるべきことも明確になり、
チャレンジして本当に良かったです(^^)
自爆せずにすんだのも良かったです(^^)
いろいろ書きたいことが残ったので、3月定例会続編を書きたいと思います。
こちら↓のブログ記事もぜひご覧いただけましたら嬉しいです!
「予算書をみる会@your own place」2016-03-13投稿
http://blog.goo.ne.jp/the_morning_star/e/06e6efc4b5e00c27207a8571fc363cd6
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