さっきご紹介した『おはなしのくすり箱』
http://blog.goo.ne.jp/the_morning_star/e/786218af3b65ed56e01c0d52815e4ee0
著者の書かれた「はじめに」の部分を転載します。
「お子さんにお話を読んであげてください」
この本を通じてお願いしたいのは、まずこのことです。ここにはファンタジーもありますし、ありふれた日常を描いたお話もあります。いずれにしても、子どもたちに考えさせ、好奇心を呼びおこし、また楽しませる、そういったお話です。子どもたちが、そして家族みんながかかえているさまざまな問題がとりあげられています。
一般的に言って、子どもはお話の主人公に自分を重ねあわせるのが大好きです。お話を聞きながら、あるいは読みながら、子どもたちは「なるほど」とうなずきます。
「あ、これなら知ってる。ぼく(あたし)もこんなことあったし、こんなふうに思ったり感じたりしたことある」
そして主人公といっしょにお話の中に入りこみ、自分だったらどうするか、あれこれ考えるのが好きなのです。自分も同じようにするかもしれないと思うこともあるでしょうし、自分だったらぜったいそんなふうにはしない、と思うこともあるでしょう。
この本におさめられているお話は、子どもたちが自分ならどうするだろうと真剣に考え、おとなたちと話しあつきっかけとなるでしょう。また、子どもたちが日々ぶつかるさまざまな疑問に答えをだす手助けをしてくれるでしょう。子どもたちは想像力をかきたてられ、自分の気持ちを整理していきます。また、似たようなことで困っている場合には、参考になる方法が見つかることもあるかもしれません。
お話の中でかならずしも問題が「合理的に」解決されるわけではありません。なかにはふしぎな終わり方をするものもあります。けれども、子どもはこれを読んで明るい気持ちになるだけでなく、日々の暮らしの中に新しい世界を発見するにちがいありません。お話は子どもたちに勇気や希望、なぐさめを与えることができる、と私は信じています。お話の中でこんなふうになるなら、もしかすると・・・・・・。子どもは奇跡を信じるのですから!
といっても、この本は子どもたちを励ますだけではありません。「こうしなさい」とお説教するのではなく、くつろいだ雰囲気で大切な問題について話あうきっかけをつくります。
また、お話を読み聞かせながら、ご自分の経験や考え、気持ちを、さりげなくお子さんに伝えていただければ、と思います。
幼い息子さんが幼稚園に行きたがらなかったり、仲良しとけんかして元気をなくすこともあるでしょう。お嬢さんが部屋中散らかし放題にしていたり、学校に行くのをいやがることもあるかもしれません。毎日毎日、家庭ではあらたな問題が起きます。そのとき、常に考えなければならないのは、
* 子どもの味方になって、どうしたらいいかいっしょに考え、ヒントを与える。
* 子どもの言うなりにならず、断固とした態度をとる。
のどちらをとるべきかということです。
子育てを重荷に感じるお母さんやお父さんは少なくありません。なにしろ、たえず問題が起き、親はその解決策を見つけていかなければならないのですから。自信がなかったり、どうしていいかわからなかったりすると、親はとにかく子どもの気持ちを無視したり、まじめにとりあわなかったりしがちです。また必要以上に子どもに圧力をかけたり、罰したりしてしまうこともあるでしょう。ほんとうはもっと理解のあるやさしい親でいたいと思っているのに。
わが子を守り、導く代わりに、叱ったり、罰をくわえたりしていると、いま直面している問題を解決しようとする気力を子どもから奪ってしまいます。それだけではありません。ひょっとすると生きていく上での根本的な問題にとりくむ意欲も失わせてしまうことわえあるかもしれません。どうぞ子どもを温かく見守り、導いてあげてください。
お話を読み書かせるといっても、大事なのはお話の内容だけではありません。いっしょにすごすこともお母さんやお父さんのなじみのある声でお話を読んでもらうことも、子どもにとっては大きな喜びなのです。くつろいだ雰囲気に身を置くと、子どもたちはリラックスし、ゆっくりとお話に耳を傾けることができるのです。ここではそれぞれのお話のあとにアドバイスをつけておきました。
日々直面するさまざまなトラブルを解決する上で、この本がいくらかなりとお役に立てば、著者としてこんなにうれしいことはありません。
http://blog.goo.ne.jp/the_morning_star/e/786218af3b65ed56e01c0d52815e4ee0
著者の書かれた「はじめに」の部分を転載します。
「お子さんにお話を読んであげてください」
この本を通じてお願いしたいのは、まずこのことです。ここにはファンタジーもありますし、ありふれた日常を描いたお話もあります。いずれにしても、子どもたちに考えさせ、好奇心を呼びおこし、また楽しませる、そういったお話です。子どもたちが、そして家族みんながかかえているさまざまな問題がとりあげられています。
一般的に言って、子どもはお話の主人公に自分を重ねあわせるのが大好きです。お話を聞きながら、あるいは読みながら、子どもたちは「なるほど」とうなずきます。
「あ、これなら知ってる。ぼく(あたし)もこんなことあったし、こんなふうに思ったり感じたりしたことある」
そして主人公といっしょにお話の中に入りこみ、自分だったらどうするか、あれこれ考えるのが好きなのです。自分も同じようにするかもしれないと思うこともあるでしょうし、自分だったらぜったいそんなふうにはしない、と思うこともあるでしょう。
この本におさめられているお話は、子どもたちが自分ならどうするだろうと真剣に考え、おとなたちと話しあつきっかけとなるでしょう。また、子どもたちが日々ぶつかるさまざまな疑問に答えをだす手助けをしてくれるでしょう。子どもたちは想像力をかきたてられ、自分の気持ちを整理していきます。また、似たようなことで困っている場合には、参考になる方法が見つかることもあるかもしれません。
お話の中でかならずしも問題が「合理的に」解決されるわけではありません。なかにはふしぎな終わり方をするものもあります。けれども、子どもはこれを読んで明るい気持ちになるだけでなく、日々の暮らしの中に新しい世界を発見するにちがいありません。お話は子どもたちに勇気や希望、なぐさめを与えることができる、と私は信じています。お話の中でこんなふうになるなら、もしかすると・・・・・・。子どもは奇跡を信じるのですから!
といっても、この本は子どもたちを励ますだけではありません。「こうしなさい」とお説教するのではなく、くつろいだ雰囲気で大切な問題について話あうきっかけをつくります。
また、お話を読み聞かせながら、ご自分の経験や考え、気持ちを、さりげなくお子さんに伝えていただければ、と思います。
幼い息子さんが幼稚園に行きたがらなかったり、仲良しとけんかして元気をなくすこともあるでしょう。お嬢さんが部屋中散らかし放題にしていたり、学校に行くのをいやがることもあるかもしれません。毎日毎日、家庭ではあらたな問題が起きます。そのとき、常に考えなければならないのは、
* 子どもの味方になって、どうしたらいいかいっしょに考え、ヒントを与える。
* 子どもの言うなりにならず、断固とした態度をとる。
のどちらをとるべきかということです。
子育てを重荷に感じるお母さんやお父さんは少なくありません。なにしろ、たえず問題が起き、親はその解決策を見つけていかなければならないのですから。自信がなかったり、どうしていいかわからなかったりすると、親はとにかく子どもの気持ちを無視したり、まじめにとりあわなかったりしがちです。また必要以上に子どもに圧力をかけたり、罰したりしてしまうこともあるでしょう。ほんとうはもっと理解のあるやさしい親でいたいと思っているのに。
わが子を守り、導く代わりに、叱ったり、罰をくわえたりしていると、いま直面している問題を解決しようとする気力を子どもから奪ってしまいます。それだけではありません。ひょっとすると生きていく上での根本的な問題にとりくむ意欲も失わせてしまうことわえあるかもしれません。どうぞ子どもを温かく見守り、導いてあげてください。
お話を読み書かせるといっても、大事なのはお話の内容だけではありません。いっしょにすごすこともお母さんやお父さんのなじみのある声でお話を読んでもらうことも、子どもにとっては大きな喜びなのです。くつろいだ雰囲気に身を置くと、子どもたちはリラックスし、ゆっくりとお話に耳を傾けることができるのです。ここではそれぞれのお話のあとにアドバイスをつけておきました。
日々直面するさまざまなトラブルを解決する上で、この本がいくらかなりとお役に立てば、著者としてこんなにうれしいことはありません。
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