the morning star ~明けの明星~

日本でも世界でも子どもたちが安心して幸せに暮らせるように☆と願う活動主婦の日記。三原市の課題や三原応援情報を発信。

H29年12月定例会ー終わりました

2017-12-19 05:58:06 | まちづくり
議員になって通算19回目となる定例会が終わり、
今、いちばんの思いは
「あぁ~布団で寝られるって幸せ!!!」

無理を承知のスケジューリングで、
会期中は、1度も布団で寝ないままとなった。
けど、
使い始めて2年目のCITTAノートのおかげで、

目標管理ができて、MUST項目のタスクは達成できた。
野生動物みたいな私としては「計画」って苦手だったのだけれど、
CITTAに相談する習慣になってきた。
良い感じ♪

ちなみに、睡眠時間少なくても、
議会中に眠くなることはないです。
超集中睡眠!

 * * *

定例議会初日のH28年度決算の反対討論は、
http://blog.goo.ne.jp/the_morning_star/e/b848e2011d6cca49c706a0992543b128
に書いた通りで、
反対のポイントを簡潔にまとめられたと自負してます。

定例会最終日は、図書館を指定管理にできる条例改正に反対したのだけれど、
直前まで悩んだ挙句(本番で考えながら討論した部分も・・)、
スッキリしない内容になってしまいました。
(この投稿の最後に掲載)

他の議員による反対があったポイントは、
・三原市特別職常勤(議員、市長、副市長、教育長)の給与改正
・新市建設計画に新たに合併特例基金を盛り込むこと

私は、そのどちらも賛成しました。

議員や市長の給与改正は、人事院の勧告によるもので、
昨年、苦渋の上、賛成したこと、その反省を書きました。
http://blog.goo.ne.jp/the_morning_star/e/dafa02348ca1c21bdb10552020026d61

今年も人事院勧告を受けた引き上げであり、
市民感情的には、議員の報酬手当が増えることへの反発があることはよくわかります。
けれど、議員の役割はルールを決めること。
人事院勧告では、給与が上がる時ばかりでなく、
直近では上がったのが3回、下がったのが4回。
人事院勧告に準じないのであれば、
・職員給を下げる時に、特別職の給与は下げないことで良いかどうか
・人事院勧告に準じる根拠とされる【議員報酬が生活給である】が適切であるかどうか
など、議会の中でコンセンサスをはかりルールを決める必要があります。
その問題提起をこの1年してこれなかった自分を省みています。
「私は反対!」という形での反対をすべき事柄でないと思っています。

 * * *

開会期間を通じて、最多質問回数は間違いないですが、
全部は書けないので、今後に向けての注目点を1つだけ。

平成28年度決算で、医療扶助が抑制されてるということだったのに、
この度の補正予算で1億円の増額となりました。
その理由として、高齢者世帯が増えていることを言われたんだけど、
それは今年度に限ったことじゃないし、
詳しい背景のヒアリングをさせていただこうと思っています。

 * * *

会期中に開かれた全員協議会では、
築城450年事業の検証状況の説明もありました。
私的には信じられないことがあり感情的になりそうだったので、
あえて質問しない選択をしてしまった。。。orz
気持ちよく新年を迎えられるよう、逃げずに向き合わなくては。。。

 * * *

【反対討論】

私は、議第128号 三原市立図書館設置及び管理条例の一部改正について、反対の立場で討論致します。

条例改正によって、図書館の管理運営業務を民間の指定管理者に任せることを可能にするものですが、指定管理制度を導入するべきではありません。

質疑の中で、指定管理制度導入によるメリットとして、
・サービス向上
・柔軟性・弾力性のある運営(カフェ、イベント等)
・専門知識を活かした運営やレファレンス機能の充実
などがあげられました。

しかし、これらの問題は、直営であっても対応できる問題です。

現状の図書館における問題は、図書館の維持管理運営費が、年々減らされてきたこと、専任職員の数や、職員のうちの司書の人数が、同規模自治体に比べて、半分以下に留まっていることに、本質的な問題があるのであり、指定管理制度を導入すれば解決するというものではありません。

また、同じく質疑の中で、人件費、管理運営費の削減ということも、メリットの1つとして挙げられました。平成27年3月に出された「大津市立図書館における指定管理者制度について」の答申からご紹介させていただきます。大津市図書館協議会が、指定管理制度で運営する図書館、指定管理を導入し直営に戻した図書館の視察をされた上で課題整理されたものです。

指定管理者制度導入によるリスク回避の苦労、公共図書館が蓄積してきた図書館運営の本来的なノウハウを継続することに苦心する、といった様々な難点が見られ、その結果、そこに新たな諸コストや人件費がかかっていることもあり、非効率的かつ職員や自治体の行政能力を高めるための力が弱くなり、市民の要求や地域のニーズから乖離した図書館に変貌するなど、指定管理者制度を導入することでの様々な危惧が予想されたとされています。大津市立図書館では、指定管理制度は導入されていません。

また、下関市立中央図書館の例もご紹介します。書籍流通系の企業が指定管理を担っていましたが、平成27年度に自治体直営に再移行されました。

導入以来、開館時間の延長、開館日数の増加が図られるとともに、利用者数や貸し出し冊数が増加した点は中心市街地に立地する好条件とも相まって図書館サービスの向上が図られたメリットとして評価されるものの、公立図書館は市民の生涯学習と文化の発展に寄与するために設置される公の施設であり、地域文化を支える知の宝庫として市民とともに育つ社会教育施設であることから、地方自治体の主体的な運営への取り組みが望まれます。これまでの指定管理者制度導入の実績を踏まえ、ガイドラインに基づく導入適非判断基準や図書館運営協議会の意見を参考に総合的に検討した結果、直営に戻すこととしましたというものです。

日本図書館協会の調査では、2015年度までに図書館に指定管理者制度を導入した市区町村の数は207で、1割強の市区町村における導入です。総務省は、公共施設の管理運営の効率化などを目的に、トップランナー方式による経費算定を進めていますが、図書館は、その対象施設となっていません。

地方自治の砦、民主主義の砦とも言われる図書館です。社会教育施設として、市民のみなさんのニーズにお応えするだけでなく、目指すべきものに向けて引き上げていくという役割が必要です。

全国的な議会改革の流れにおいても、議会としての政策チェック・政策提案の機能を高めていくために、議会図書室のあり方とともに、議会図書室と公立図書館との連携が注目されているところであり、本市市立図書館への指定管理制度は導入するべきではないと考えます。

議員の皆様方に、賢明なご判断をお願いし、以上をもって、反対討論といたします。

 * * *

図書館の指定管理制度反対・・・
委員会での質疑では、
・人件費カットの問題
・雇用期間が限定されることによる人材育成の問題
・管理運営費が、直営であれば全てサービス転化、指定管理であれば一部企業利益
などなど質疑を行ったのですが、反対討論にうまく盛り込めず。。。orz

 * * *

参考資料
▼図書館における指定管理者制度の導入等について
http://www.jla.or.jp/library/tabid/311/Default.aspx
▼公立図書館における指定管理者制度導入の現状:昨年度からの変化と事業者に関する特徴
https://ci.nii.ac.jp/els/contents110010032263.pdf?id=ART0010597396
▼伊万里市民図書館設置条例
http://www1.g-reiki.net/imari/reiki_honbun/q206RG00000489.html
▼全国市議会旬報(2024号~2029号)
http://www.si-gichokai.jp/syun/h28/index.html
▼大津市立図書館における指定管理者制度について―図書館のあり方をふまえて―(答申)
http://www.city.otsu.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/128/tousinn11kai.pdf
▼田原市の図書館 図書館事業年報(平成28年度)
http://www2.city.tahara.aichi.jp/section/library/pdf/nenpo/2016nenpo.pdf
▼(仮称)駅前中央図書館基本計画
https://www.city.mihara.hiroshima.jp/uploaded/attachment/41362.pdf
▼三原市長期総合計画(施策番号2-2-1)
http://www.city.mihara.hiroshima.jp/soshiki/6/so-go-keikaku.html
▼地方自治と図書館 「知の地域づくり」を地域再生の切り札に
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b253110.html
▼日経グローカルNo.319特集「業務改革のトップランナー」
http://www.nikkei.co.jp/rim/glweb/backno/no319.html
▼日経グローカルNo.320特集「岐路に立つ公立図書館」
http://www.nikkei.co.jp/rim/glweb/backno/no320.html



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