緩みを『部分』から『全身』へ伝播させてゆく
意識して緩めた『部分』の脱力を、波のように『全身』へ響かせる。
顔の表情、頭の中、内臓のひとつひとつ……。
文章にすると、形のなかったものが徐々に輪郭を持つ。
ボーダーコリーが羊を集めるように、言葉で雲のような感覚たちを集めるのだ。
遠くにいた羊を、いざ間近で見ると、なにか気づくことがあるかもしれない。
同じように、感覚を言葉にしてみると、思いもよらぬことに気づくかもしれないのである。
カジュアルに言うと、次のダンジョンへの鍵を見つけるような感じだ。
では、何を言葉にするのか。
例えば、《腑に落ちた》体感である。
だがしかし、腑に落ちた体感は、えてして言葉にはならない。
言葉の領域ではなく、「身体感覚」で分かることだからだ。
それでも、ソレを言語化するのである。
《腑に落ちた》大切な感覚に、言葉という輪郭をもたせることで、身体感覚とのコネクトが強まるのではないだろうか。
追記
ずっと「恐れ」と認めることができなかった違和感を、「恐れ」だと受け入れてみることができて。
それによって、受け入れることができずに抵抗している状態だと、「なんとも言えない状態」なのだと気づいた。
そして、「なんとも言えないもどかしさ」を言葉にするんだな、とも思った。